【交通事故⑦】保険会社との示談交渉はどのように進ればいいの?

保険会社との示談交渉はどのように進めていけばいいですか?
示談交渉が本格的に始まるのは、治療が終了してからです。後遺症がある場合は、症状固定によって障害の程度が決まり、後遺障害等級認定が確定してからです。

治療中から慰謝料や逸失利益などに関する交渉を保険会社と行っても、あまり意味がありませんので、治療中は治療に専念しましょう。

治療中の段階で保険会社と交渉するのは、治療費、入院雑費、看護費、休業損害、装具・器具等購入費用、交通費などの実費の支払についてです。

示談交渉は、被害者側から賠償金額を提示することも可能ですが、通常は、保険会社側から提示してきます。

この金額が不服であれば、被害者側でどの点が不服であるかを明らかにして、保険会社に再検討を促します。

このようなやりとりを繰り返していくと、保険会社からの提示額が、示談における限度額に近づいていきます。

保険会社の提示額以上を希望する場合には、もはや示談による解決は難しいということになります。

その場合には、交通事故紛争処理センターに持ち込むか、弁護士に依頼して交渉・裁判をしてもらうか、ということになるのが一般的です。

なお、物損関係の損害額は、交通事故後すぐに確定できますので、人損とは別個に交渉され、示談となるのが一般的です