本の紹介734 組織の毒薬(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 

今日は本の紹介です。
組織の毒薬 サイバーエージェント副社長の社員にあてたコラム (NewsPicks Book)

サイバーエージェント副社長が社員に宛てたコラムをまとめた本です。

派手さはありませんが、著者が日頃考えていることが誇張なく表現されており、素晴らしいです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

一人前の定義は、ある一定の水準で仕事ができる、ということです。なにをある一定の水準にするべきか?それは『心構え』と仕事の『仕方(スキル)』です。そして、最初に必要なのは『心構え』だと考えています。
仕事の仕方や自分の得意なパターンは徐々にでも学んでいけますが、もし土台となる心構えができていなければ、スキルの吸収はとても時間がかかります。」(71頁)

その通りだと思います。

スキルは、経験年数と場数に比例して徐々に向上していくものです。

これに対して、心構え、マインド、スピリットは経験年数と場数に比例する性質のものではありません。

むしろ慣れや飽きから経験年数と反比例している人を見かけることもあります。

どれだけ高度なスキルがあっても、マインドやファイティングスピリットが備わっていない人はいざという時にとても弱い。

自己犠牲を厭わず仕事に没頭し続けられる人は強い。

見ていて本当にそう思います。