Category Archives: 本の紹介

本の紹介109 入社10年目の羅針盤(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます
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←先週の日曜日、センチュリーホテルで、「社団法人日本クラブメンター協会」のキックオフミーティングが開催されました。

パワー溢れるメンバーが集まっており、これからが楽しみです。

みんなで盛り上げていきたいと思います。

今日は、午前中は、沼津の裁判所で裁判です

午後は、静岡の裁判所で裁判、家事審判、弁護士会で法律相談が入っています。

夜は、不動産管理会社で相続のセミナーを行います

テーマは、「不動産会社の営業マンが知っておくべき不動産をめぐる相続の法務(基礎編)」です。

相続全般ではなく、不動産にフォーカスした相続に関する法律問題について、双方向で勉強していきます。

今日も一日がんばります!!

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さて、今日は本の紹介です。
入社10年目の羅針盤
入社10年目の羅針盤

ライフネット生命保険副社長の岩瀬さんの本です。

入社10年目というと、だいたい30代前半ですよね。

その年代の方を対象として書かれているようです。

非常に良い本だと思います。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

なぜ、ハーバードではベンチャーがよしとされるのでしょうか。
アップルコンピュータの創業者としてカリスマ的な支持を得ていたスティーブ・ジョブズ。彼がこんな言葉を残しています。
“Why join the navy if you can be a pirate?”
これはまさに、『ベンチャーやろうぜ』というメッセージそのものなのだと思います。
一生懸命勉強をして、いい大学を出た人たちが目指す就職先は、大企業や国家公務員などといったところです。しかしジョブズからすれば、それはもったいないというのです。そういった就職先というのは、安定はしていますが組織の中にはレールが敷かれ、そこでやれることはだいたい決まっています。つまりそれは、軍隊にいるのと変わらないということ。大海原を航海するのには、海軍なんかよりも海賊のほうが楽しい。ジョブズはそう言いたかったのではないでしょうか。
」(205~206頁)

ジョブズのこの言葉、おしゃれですね。

僕には、この言葉、

「安定を求めるなんて、ダサいぜ。ベンチャーで、暴れようぜ。世の中変えようぜ!」

みたいな感じに読めます。

今までにない切り口で新しいビジネスを立ち上げることこそが、生きている証という感じです。

常に新しい壁を超えるためにもがきながらチャレンジしていくことこそが、「仕事をする」という意味だと思っています。

それこそが、自己実現なんだと思います。

本の紹介108 ラクして成果が上がる理系的仕事術(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。

ラクして成果が上がる理系的仕事術 (PHP新書)
ラクして成果が上がる理系的仕事術 (PHP新書)

少し前の本ですが、とてもいい本です。

京大大学院の火山学の教授が書いた本です。

火山とは全く関係のない「仕事術」の本ですが、薄っぺらい仕事術とは一線を画す内容となっています。

おすすめです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

世の中の仕事の8割は、すでに存在する良質な内容を組みなおして、新しいレポートを作成することで通用する。たいていの新知見は、先人の蓄積の上に成り立っている。」(168頁)

最初からオリジナルな仕事をめざすのは危険でさえある。むしろコピーペーストに徹して、クリエイティブな作業を倦むことなく積み重ねることに集中したほうがよいのだ。部分部分で自分なりの新しいまとめを提示できるようになれば、それで十分である。・・・クリエイティブな仕事とは、極端なことをいえば、引用文献の多さに比例するといってもよいかもしれない。」(173~174頁)

これは、常に頭の中に入れておくべきことです。

仕事をする上でも、同じことが言えるのではないでしょうか。

私も、事務所のスタッフに対して、同じようなことをよく言います。

まず、「何を模倣するか」という点です。

模倣の対象が適切かどうかという観点です。

これがおかしいと、どれだけ忠実に模倣しても、結果としては、よくわからないことになってしまいます。

次に、「どのように模倣するか」という点です。

模倣の正確さの問題です。

中途半端に模倣すると、結果も中途半端になってしまいます。

「クリエイティブな仕事とは、極端なことをいえば、引用文献の多さに比例する」という切り口は、おもしろいですね。

確かに組み合わせの数が多ければ多いほど、クリエイティブに見えますよね。

質の問題を量の問題として捉えるという発想の転換ができるかどうかが鍵だと思います。

本の紹介107 「交渉上手」は生き上手(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今日で1週間も終わりですね。
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←先日、「焼肉食堂(卸)静岡食肉センター」に行ってきました。

活気があって、雰囲気のいいお店でした。 ホルモンが充実しているお店です。

今日は、午前中は、裁判が1件入っています。

午後は、浜松で裁判です その後、浜松で夜まで会議です。

明日は、ペガサートで特定社労士の先生方を対象としたセミナーです

お題は、「弁護士の視点+社労士の視点で考える労務トラブル実践的対処法」です。

ケーススタディで、実践的な対処法をみなさんと一緒に探っていきたいと思います。

今日も一日がんばります!!

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さて、今日は本の紹介です。
「交渉上手」は生き上手 (講談社プラスアルファ新書)
「交渉上手」は生き上手 (講談社プラスアルファ新書)

弁護士の久保利先生の本です。

いわゆる交渉術についての本ではありません。

タイトルのとおり、「交渉とは人生そのもの」ということを前提に、テクニックにとどまらない内容となっています。

2年程前に出版された本ですが、もう一度読んでみました。とてもいい本だと思います。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・美空ひばりの名曲『柔』の一節、《勝つと思うな 思えば負けよ》が頭をよぎる。勝とう勝とうとするから、負ける。勝つことばかりに固執するからだ。逆に、本当にほしいと思ったら、ほしい素振りをするなということ。そういう意味で言うと、どうでもいいやと捨ててかかっている人が、いちばん強いということである。『金も名誉も生命さえもいらぬ』という人に勝つ方法を私は知らない。誰も知らないだろう。」(59頁)

勝つことばかりに固執すると、勝てなくなるという感覚はよくわかります。

何かに固執すると、柔軟性が失われてしまいます。

固執するというのは、言い方を変えると、「こだわる」というような感じでしょうかね。

「こだわる」「こだわりがある」というのは、一般的には、良い意味で使います。

しかし、あまりにも何かにこだわると、それは、「こだわり」ではなく、「かたくな」になってしまうように思うのは僕だけでしょうか。

「かたくな」は、漢字で「頑な」と書きます。

「頑固」の「頑」という字を使います。

この言葉、柔軟であることの対極にあるものではないでしょうか。

特定の主義や思想等に固執すると、頑固なまでに考え方を変えることができなくなってしまいます。

そうすると、もう思考の身動きみたいなものがとれなくなってしまう。

生きていくうえで、過度なこだわりは捨てたほうがいいんじゃないかな、と思っています。

本の紹介106 自分の中に毒を持て(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)

1993年に出版された本です。

岡本太郎さんが亡くなられたのが1996年ですから、亡くなる3年前に出されたものです。

タイトルと表紙の写真がまたいいですね。

岡本太郎さんの考え方がこの本全体ににじみ出ています。

とにかく発想が個性的です。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

自由に、明朗に、あたりを気にしないで、のびのびと発言し、行動する。それは確かにむずかしい。苦痛だが、苦痛であればあるほど、たくましく挑み、乗りこえ、自己をうち出さなければならない。若い時こそそれが大切だ。この時代に決意しなければ、一生、生命はひらかないだろう。
挑みつづけても、世の中は変わらない。しかし、世の中は変わらなくても自分自身は変わる。世の中が変わらないからといって、それでガックリしちゃって、ダラッと妥協したら、これはもう絶望的になってしまう。そうなったら、この世の中がもっともっとつまらなくみえてくるだろう。
だから、闘わなければいけない。闘いつづけることが、生きがいなんだ。
」(124頁)

岡本太郎さんらしいアドバイスです。

「闘いつづけることが、生きがいなんだ」。 いい言葉ですね。

同感です。

何と闘うか。 闘う対象は、常識であったり、固定観念だったりするんだと思います。

多くの人が、忙しい毎日を過ごしていて、新しいことにチャレンジしなくても、まあ、なんとかなっているし、そもそもチャレンジする時間的・精神的余裕がないのではないでしょうか。

闘いつづけるためには、意識的に新しいことにチャレンジする時間的・精神的余裕をつくりださなければいけませんね。

スケジューリングや仕事のやり方をもっともっと工夫しなければいけないんでしょうね。

本の紹介105 近代文明はなぜ限界なのか(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
近代文明はなぜ限界なのか (PHP文庫)
近代文明はなぜ限界なのか (PHP文庫)

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

稲盛さんと梅原さんが、人類の今後について熱く語っている本です。

お二人曰く、人類の崩壊が始まったそうです。

「欲望の無限解放」という近代文明の反省、「進歩」から「循環」への思想の転換など、今後の人類の生存のために、いくつかの視点を与えてくれています。

稲盛 西郷隆盛(南州)は、まさに無私を貫いた人です。『己を愛するはよからぬことの第一なり』と述べていて、私もリーダー論を説くとき、『自分をいちばん大事にし、自分ばかりかわいがる人はリーダーとして失格であり、部下にとってたいへん不幸である』ということをつねに第一に述べています。リーダーは自分を犠牲にしても、組織のため、部下のために働ける人でなければなりません。それが大原則です。」(220~221頁)

この本の題名からは少しそれる内容ですが、稲盛さんがリーダー論について語っている部分です。

リーダーは「自分を犠牲にしても、組織のため、部下のために働ける人」でなければならないと言っています。

また、「無私」という言葉を使っていますね。

自分のことを最優先し、組織や部下のことを後回しにするような人は、リーダーに向いていないということです。

世の中には、多くのリーダーがいますが、稲盛さんが言うところの「リーダー」である人は、そのうち、どのくらいいるのでしょうか。

今以上に本物の「リーダー」を目指して、ステップアップしていきたいと思います。

まわりに多くのお手本となる社長がいるということは、とても幸せなことです。

本の紹介104 スイッチ・オンの生き方(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
スイッチ・オンの生き方
スイッチ・オンの生き方

以前、紹介しました「幸せの遺伝子」の著者の本です。

遺伝子が目覚めれば、人生が変わる」そうです。

なんだかよくわかりません。

著者の考え方はこうです。

人間という存在を遺伝子レベルで見れば、学校の成績が良かろうが悪かろうが、身体が強かろうが弱かろうが、99.5%以上は誰でも同じです。能力に差があるとすれば、遺伝子を眠らせているか、目覚めさせているかの違いだけです。その違いは、心のありようや環境などによって生じます。」(63頁)

あえて遺伝子を持ち出す必要があるのかどうかはよくわかりませんが、心のありようや環境によって結果が変わってくるというのはそうなんでしょうね。

個人的には、結果の違いは、能力の差ではなく、情熱の差や準備の差だと思っています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

何が人を新しいことに挑戦させるかといえば、外から絶えず入ってくる刺激です。精神的に守りに徹していたのでは、決して新しいものを取り入れることができません。『守り』の姿勢が遺伝子をオンにすることは、まずありません。守りとは現状維持であり、いま働いている遺伝子だけで十分事足りるということだからです。
眠っている遺伝子は強く必要とされなければ目覚めてくれません。だから、『守り』ではなく『攻め』で新しい刺激を求めていくことが大切なのです。
」(115頁)

特に若いうちは、どんどん攻めていくべきだと思います。

無難、現状維持というのが一番いやです。

生きている心地がしません。

同世代の若くて勢いのある経営者を見ると、応援したくなります。

私の事務所の顧問先会社には、若くて勢いのある経営者がたくさんいます。

みなさん、パワーがみなぎっています。

誰一人、現状維持でいいなんてことを言っていません。

誰一人、不景気のせいだなんて不細工なことを言っていません。

みなさん、現状維持では、徐々に衰退していくことを知っているからです。

こんな時代だからこそ、「守り」ではなく「攻め」の姿勢でチャレンジすることが必要なんだと思います。

本の紹介103 20歳のときに知っておきたかったこと(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

スタンフォード大学の講師の本です。

この本で言いたいのは、「あなた自身に許可を与える」ということです。

わたしが伝えたかったのは、常識を疑う許可、世の中を新鮮な目で見る許可、実験する許可、失敗する許可、自分自身で進路を描く許可、そして自分自身の限界を試す許可を、あなた自身に与えてください、ということなのですから。」(206頁)

どんどんチャレンジをしていこう!!ということです。

結局、チャレンジしない理由は、自分の中にあるということです。

そして、チャレンジしなくてもよい合理的な理由を必死で探しているのです。

特に若いうちは、どんどんチャレンジしていきたいです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・父は人生を振り返って、いちばん大切な教えをこう考えているそうです。『自分に対しては真面目すぎず、他人に対しては厳しすぎないこと』。自分や他人の間違いにもっと寛容で、失敗も学習プロセスの一環だと思えればよかった、と。いまの父ならわかるのです。過ちを犯しても、大地が揺らぐことなど滅多にないのだと。」(212頁)

これも「失敗」に対する向き合い方に関する言葉です。

つくづく思うのですが、この言葉にもあるように、「失敗」に対する捉え方がしっかりしている人とそうでない人では、人生の歩み方が大きく変わってくるのではないでしょうか。

「失敗も学習プロセスの一環」だと思えば、失敗はそんなに悪いことばかりではありません。

大切なのは、失敗をしないことではなく、失敗を次のステップにつなげることです。

そのために、失敗をどのように活かすかがとても重要になってくるわけです。

「自分に対しては真面目すぎず、他人に対しては厳しすぎないこと」という点は、また違った角度からの言葉ですね。

失敗をしても、必要以上に思いつめないことが大切です。

あくまでも、次のステップにつなげるために、振り返ることが大切です。それ以上の反省と後悔は、時間の無駄です。

逆に言えば、何度も同じレベルの失敗を繰り返していると、周りからの信用を失うことになります。

仕事でも人生でも、失敗を繰り返しながら、少しずつステップアップしていくことを意識しています。

みなさんは、いかがでしょうか?

本の紹介102 自分の頭で考えるということ(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
自分の頭で考えるということ
自分の頭で考えるということ

羽生さんと茂木さんの対談形式になっています。

羽生さんのすごさは言うまでもないところですが、実は、茂木さんもかなりすごい人です。

なにがすごいかと言えば、会話の内容の幅広さが尋常ではないということです。

守備範囲が広いわけです。 

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

茂木 最近は『失敗学』ということを行っている先生がいらっしゃいます。ただやはり皆、あまり失敗については触れたくないからきちんと科学しようということにはならない。人間は勝因を考えることはできても、敗因は見つめたくないというところがある。でも対局の後の検討の時には、俺はこういう理由で負けたんだってちゃんと確認しているんですよね。

羽生 将棋のプロなら、絶対に敗因は見つけます。」(133頁)

茂木 人間が生きる中にもいろいろ失敗や成功体験があるのですが、失敗の理由を学ぶことは、ほとんど心理的にできないんです。人間の脳の性質からして、成功というのは勝手に強化されるんです。これを強化学習といいます。でも失敗から学ぶことは非常に難しい。失敗の原因を突き詰めて考え、同じことは二度と繰り返さないようにするということも、ごく単純な場合ならできるんです。」(135頁)

普段の生活で、いちいち失敗の原因を突き詰めて考えることなどありません。

しかし、仕事では、そうはいきません。

同じような失敗は何度も繰り返していては、先へ進めません。

失敗したら、そこで一旦立ち止まり、失敗の原因を探る。

そして、チームで仕事をしている場合には、メンバー全員でその失敗を共有する。

これをしっかりやらないと、失敗した意味がありません。

失敗を共有し、他のメンバーが他人ごとではなく、「自分ごと」として、その失敗から教訓を得る。

このプロセスこそが、次のステップにつながるのだと信じています。

進化していくために、失敗は「新たな気づき」を得るために必要なプロセスなのです。

本の紹介101 ロングエンゲージメント(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
 ロングエンゲージメント なぜあの人は同じ会社のものばかり買い続けるのか
ロングエンゲージメント なぜあの人は同じ会社のものばかり買い続けるのか

帯には、「ソーシャルメディア時代のマーケティング論」、「企業と生活者の新しい関係を作り上げることこそ、次の広告の役目だ」と書かれています。

タイトルのとおり、企業と生活者が持続的な関係を築くためには、どのようにすればよいかということが書かれています。

広告の役割が以前と今では、かなり変化していることがよくわかります。

かれこれ前から言われていることですが、キーワードは、「共感」です。 この言葉が何度となく登場します。

参考になる点がいくつかありました。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

これまでのマーケティングは、生活者が合理性に基づいて論理的な行動をとるという前提に立って構築されていました。機能や価格や品質が少しでも違えば、少しでも良い方、安い方に向かって行動すると。しかし市場が成熟した環境では、そのような差は生活者にとっては気にならないほどの微差かもしれません。さらに、ソーシャルメディアの浸透によって、生活者は自ら情報を選択し、共感によって行動するようになっています。よって、マーケティングにある生活者の合理的行動という前提も、もはや崩れつつあるのです。」(97頁)

合理的行動という前提では説明しづらい例として、以下のような事例があげられています。

たとえば、ディスカウントショップに来ていながら、商品代金の一部がアフリカの地域の寄付金に充てられると知って、他よりも高いミネラルウォーターを購入したり、クレジットカードの特典ポイントを貯める一方で、カードの利用ごとに代金の一部が自由の女神修復資金に充てられるというキャンペーンに賛同したりします。

生命保険とかが典型例だと思うんですけど、いろんな保険会社からいろんな商品が出ていますが、私たちには、それぞれの違いがわかりません。

結局、大差がなければ、いつもお世話になっている方から勧められた商品に入ろうと思ってしまいます。

結果として、その商品よりも安くて良い商品があるとしても、正直なところ、どうだっていい話です。

マーケティングにおける生活者の合理的行動からすれば、安くて、良い商品であれば、みんな買うと考えるのが合理的です。

しかし、実際には、生活者それぞれが異なる感情を持っており、それぞれが違う「合理性」を感じながら、行動しているのだと思います。

その人それぞれ異なる「合理性」にどれだけ共感できるか、なんだと思います。

私たちは、エスパーではありませんが、他人の気持ちを汲むことはできますよね。

あらゆる仕事で、「共感」力が試されているのだと思いますが、いかがでしょうか。

本の紹介100 幸せの遺伝子(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 

さて、今日は、本の紹介です。
幸せの遺伝子
幸せの遺伝子

タイトルだけ見ても、意味がよくわかりません・・・。

しあわせのいでんし・・・? なんじゃそりゃ!

さて、この本で「いいね!」と思ったのは、こちら。 

自分が死んだあとにも業績は残ります。それが後世の人に役立つこともあります。その意味で、『これに成功したら、おれは死んでも惜しくない』といえるような対象をもっている人は非常に幸せだといえます。」(205頁)

う~ん・・・今のところ、ないな(笑)

まだまだ死ぬのは惜しいです。やりたいことが山ほどあります。

かくすれば かくなるものと 知りながら やむになまれぬ 大和魂

身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置くかまし 大和魂

吉田松陰の言葉です。

いい言葉ですね。 重みが違います。

このくらいの覚悟をもって取り組なければ、世の中は変わらないんでしょうね。

もっとも、「大和魂」とはどんなものなのか、今の私には、うまく説明できません。