Category Archives: 本の紹介

本の紹介29 ドラッカー 時代を超える言葉(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。  

さて、今日も、引き続き、本の紹介です。
ドラッカー 時代を超える言葉―洞察力を鍛える160の英知
ドラッカー 時代を超える言葉―洞察力を鍛える160の英知

究極のドラッカー」、「ドラッカーが教える営業プロフェッショナルの条件」に次いで3冊目のドラッカー本。

いろんな方がドラッカーに関する本を書いていますが、個人的には、今回の本が今のところ、一番わかりやすいです。

ドラッカーさんが書いたたくさんの本の中のいいとこどりみたいな本で、初心者が読んでも、とても参考になります。

この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

大きいことがよいのは、規模が大きくなければ仕事ができない場合に限られる。組織にとって最適の規模とは、組織の機能や仕事に必要な情報を最も有効に扱うことのできる規模である。
多くの企業が自らにとって適切な規模を知らない。規模にふさわしい戦略や構造についてはさらに知らない。
」(178頁)

法律事務所でも多く見られる現象です。

弁護士やスタッフの数が多いが、スケールメリットを活かせていないという状況です。

むしろ、事務所の方針等に関する意思決定を民主的に行うのが普通ですので、人数が多い分、決定までにやたらと時間がかかるという状況に陥りやすいのです。

例えば、月に1回の会議で議題を出しても、その場では結論が出ず、翌月まわしとなってしまう、という経験、ありませんか?

この点、弁護士1人の場合、結論を出すのが楽です。

自分がこうだと決めれば、それで終わりだからです。 

経営はスピードが命です。 早ければ早いほうがいいと思っています。

じっくり考えたからといって、失敗するときは失敗するのです。

だったら、早く決断し、早く実行したほうがいいわけです。 

また、これとは逆に、人件費を抑えようと、自分ひとりもしくは身内と2人で仕事をするというのも、とても大変です。

あらゆることを自分でやらなければならず、時間ばかりかかってしまうという状況です。

人にやってもらえることは人にやってもらう、というのは、士業や経営者として当然のことだと思っています。

自分でやった方が早い場合であっても、長期的な観点からすれば、スタッフにやってもらう方がよほど効率的です。

私の事務所は、今年の2月から、弁護士1名、スタッフ4名体制となります。

この体制ですと、人が少なすぎるということはありません。

スタッフを5名にするときが来るかもしれませんが、それはもう少しこの体制で様子を見てからにします。

どの程度が組織として「最適な規模」であるかは、まだよくわかりません。

少なくとも、「人が無駄に多い」という状況だけは避けたいと思います。

本の紹介28 自衛隊の仕事術(企業法務・顧問弁護士@静岡)

こんにちは。

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

写真 11-12-31 13 18 34←昨日、母と一緒に、法多山に行ってきました

毎年の恒例行事です。

母が元気なうちは、一緒に行こうと思います。

いつまでも元気でいてください。

さて、今日は、本の紹介をします。
自衛隊の仕事術
自衛隊の仕事術

おもしろそうだったので読んでみました。

会社の経営にもあてはまる内容が多く、参考になります。

思っていたよりもいい本でした。

この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

『自軍敗れたり』とは敵の優勢に屈するばかりではなく、自己崩壊によることが多い。・・・敵は目の前の敵ではなく、くじけそうになる自分の中の自分と言える。
誰にでもつらいことや手を抜きたくなることが訪れる。また失敗もする。負けなしの人生などあるわけがない。誰もが勝ちと負け、成功と失敗を繰り返して生きている。「なにくそ!」とつらい局面や失敗から立ち上がるそのプロセスの中で、はじめて人は成長できる。何度も壁にぶち当たり、転び、立ち上がった分だけ、伸びていく。踏んだ修羅場の数だけ人は伸びていく。昨日の自分に満足していては勝ちにつながらない。なぜなら敵も同じように努力しているからだ。
」(166~167頁)

裁判や交渉もまったく同じことがいえます。

「もう駄目かもしれない」と思ったところから、どれだけ踏ん張れるか。

「踏んだ修羅場の数だけ人は伸びていく」とはその通りだと思います。

楽な仕事ばかりを何年やっていても、たいした成長は望めません。

誰もが嫌がるような仕事、誰が見ても大変な仕事にどれだけ取り組むかだと思います。

どんな相手に対しても、どんな場面でも、常に「タフ・ネゴシエーター」になれるよう、修行を積んでいきたいと思います。

本の紹介27 ドラッカーが教える営業プロフェッショナルの条件(企業法務・顧問弁護士@静岡)

こんにちは。

さて、今日は、またまた本の紹介です。
ドラッカーが教える 営業プロフェッショナルの条件
ドラッカーが教える 営業プロフェッショナルの条件

ドラッカーさんの原書ではありませんが、最初はこういう本の方が入りやすいし、わかりやすいのでおすすめです。

以前にもドラッカー本として、「究極のドラッカー」という本を紹介しました。

どの本もだいたい書いてある内容は同じです。 

それでも、いろいろな角度から著者が解説しているところがまた参考になるのです。

私も、あと5冊ほどドラッカー本を読んでみようと思います。

この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

最大の危険は、製品やサービスが何であり、何であるべきかであり、いかに買われ、いかに使われるかについて、顧客以上に知っていると過信することである」(78頁)

どういうことを言おうとしているのかわかりますか?

著者は、以下のように解説しています。

・・・モノがコモディティ(汎用品)化すると、誰もが情報を持つようになります。インターネットの普及がそれに拍車をかけました。普及というのが恥ずかしいくらいに当たり前になって、もう誰でも必要な情報は簡単に手に入れることができます。
売り手が買い手より情報を持つということは、ほとんどの場合に期待できなくなってきました。そうすると営業パーソンの仕事も説明することではなくなりました。買い手の意思決定をお手伝いすることが求められているのです。
」(79頁)

あらゆる業種にあてはまることだと思います。 弁護士業界も例外ではありません。

若手経営者のみなさん、若手弁護士のみなさん、重要なのは、この内容をいかに具体化するかということです。

無から有を生み出すことはとても難しいです。

こういう場合には、ヒントを探すのです。

日頃から、できるだけ異業種の方の話を聞き、アイデアの種を探すのです。

通常、そのまま自分の業界に持ってきても、使えませんので、形(見せ方)を変えて、取り入れます。

結局は、習慣の問題なのです。

「何か新しくておもしろいことないかな~」と思いながら、いろいろな人と話をしていれば、「種」がころがっています。

お互い、がんばりましょう。

本の紹介26 モチベーション3.0-持続する「やる気!」をいかに引き出すか-(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

「ハイコンセプト」の著者ダニエル・ピンクさんの本です。

とてもいい本です。 経営者のみなさんにおすすめの本です。

いろいろなヒントやアイデアの種が詰まっています。

テーマは、サブタイトルにあるように、持続するやる気をいかに引き出すか、という点にあります。

「モチベーション3.0」とあるように、「モチベーション1.0」と「モチベーション2.0」があるわけです。

1.0でも2.0でも足りないですよ、という本です。 

この本で、「いいね!」と思ったのはこちら。

〈モチベーション1.0〉は、人間は生物的な存在なので生存のために行動する、とみなした。〈モチベーション2.0〉は、人には報酬と処罰が効果的だとみなした。現在必要とされているアップグレード版の〈モチベーション3.0〉は、人間には、学びたい、創造したい、世界をよくしたいという第三の動機づけもある、とみなしている。」(31頁)

総論部分としては、こういうことです。

重要なのは、これをどのように具体化するか、ということです。

従業員に対して、「人間には、学びたい、創造したい、世界をよくしたいという動機づけがあるから、がんばってください」なんて、意味のわからないことを言っても、誰も動きません。

経営者は、従業員のモチベーションを常に高い状態に保つためにはどうしたらよいかということを常に考えています。

現在、日本のほとんどの会社が〈モチベーション2.0〉の状態だと思います。

アメとムチ、つまり、信賞必罰に基づいて動機付けをする方法です。

今ある「常識的な」動機付けの方法よりもさらに効果的な方法はないのだろうか、と思った経営者のみなさん、是非、この本を読みましょう。

来年1年は、「常識的な」法律事務所にとらわれない事務所作りをしていきます。

そのために、年末年始に、しっかり方向性を固めたいと思います。

本の紹介25 藤田晋の仕事学(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー
藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー

おなじみ、サイバーエージェント社長の藤田さんの本です。

以前、「藤田晋の成長論」を紹介しました。

今回の本は、この本よりも先に出版されたものですが、アマゾンで見つけたので買いました。

藤田さんの本、というより、藤田さんの考えには、特徴があります。

毎回、うまいこと変化球(チェンジアップ)を投げてくるのです。

問題提起をし、その解決策(藤田さんの意見)を提示する際、読んでいる側の予想とは別の方向、スピードの球を投げてくるのです。

ありきたりなことしか書いていない本より100倍、おもしろいです。

経営者としての厳しさが伝わってきます。 

そんな藤田さんの今回の本ですが、「いいね!」と思ったのはこちら。

そもそも自分の身近な上司の望むものすら汲み取ろうとしない人に顧客の望むものを汲み取ることなどできるのでしょうか。そういう人は、実際の顧客と接する時もきっと同じことをするでしょう。
・・・評価されていないと感じた時はまず、自分の出した成果があなたの上司(会社)の本当に望むものかどうか確認して下さい。会社もまたあなたのクライアントなのです。
」(24頁)

いいこと言いますね。

「仕事ができる」人というのは、相手(顧客、上司など)の意を的確に汲み取る力を持っています。

相手の発する言葉や表情、性格から的確に意を汲み取り、過不足なく要求に応える。

不足しているだけではく、やり過ぎもダメ。

そのバランスが大切なのです。 

繊細さが要求されるのです。 

この点に関して「おおざっぱ」な人は、たぶんサービス業に向いていません。

私の経験上、このバランスがうまくとれる人は、特に何も教えられなくてもできます。

いわゆる「サービス業に向いている人」というやつです。

その逆もまたしかり。

おそらくそれまで生きてきた環境によって、無意識のうちに培われてきた部分が非常に大きいのだと思います。

バランスの取り方を学ぶには、とにかく「売れている人」の近くでまねをすることです。

それ以外に方法はないと思います。

本の紹介24 プロフェッショナルセールスマン(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

3連休もばりばり働きますよ!

さて、今日は本の紹介です。
プロフェッショナルセールスマン ― 「伝説の営業」と呼ばれた男の壮絶顧客志向
プロフェッショナルセールスマン ― 「伝説の営業」と呼ばれた男の壮絶顧客志向

いつもお世話になっているプルデンシャル生命のトップセールスマンについて書かれた本です。

こういう本、大好き。 どんどん自分の仕事に取り入れます。

この本は、若手弁護士、必読です。 読むだけではダメです。 実行しましょうね。 

サービス業とはどういうものかということが非常によくわかります。 すばらしい本です。

プル村さんに「甲州賢さんって知ってます?」と聞いたら、さすがに知っていました。

プル村さん、お身体にお気をつけください。 

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

禁煙の理由については、社内の新人向けセミナーでこう語っている。
『契約者のご主人は、そんなに気にされないかもしれません。でも、ご自宅を訪問したときに奥さまがどう思うでしょうか。スーツや指先に染みこんだ匂い、ヤニで黒くなった歯、それを快く思う奥さまなんて、一人もいませんよね。』
・・・そしてカロリー制限の理由については、こう続けた。
『僕らの仕事はスーツをビシッと着こなして、まずはいい印象を持たれないといけませんよね。つまりは、体型維持も仕事のうちだと思うんです。たとえば、法人客を開拓していく際に、社長さんから、自己管理ができていないヤツという印象を持たれたら損だなと考えました』
」(39~40頁)

これはあくまで本書に書かれている一例です。

トップセールスマンがいかに顧客のことを考え、工夫し、努力しているかがよくわかります。

異業種の方とお付き合いをすると、いろいろとヒントをいただけます。

同業者とばかり集まっていると、業界の「常識」が染みついてしまいます。

「そんなことまでしている人、いないよ」というレベルまでサービスの質を上げていきたいです。

弁護士業界のこれからの「常識」をつくっていきたいと思います。

本の紹介23 アリストテレス マネジメント(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。
アリストテレス マネジメント
アリストテレス マネジメント

ありがちな本ですが、とりあえず読んでみました。

むりくりアリストテレスと結びつけた感は否めません。

内容は、いたって普通です。

この本で、「いいね!」と思ったのはこちら。

特にあてもなく、ただ考えているだけ。それでは何も動かない。実現したい目的を定め、そのために何をすべきかを考えろ。そうして初めて、物事は動き出す。」(6頁)

僕はどちらかというと、考えることよりも、決断すること、実行することの方が重要だと考えています。

いろいろと悩み、考え、結局、実行に移さない人をよく見ます。

たいていできない理由、失敗したときのリスクを過大に評価して、結局、やらない。

たぶん、もうそういうくせがついてしまっているのだと思います。

若手の経営者のみなさん、リスク、リスクって、呪文みたいに唱えていたって、何も始まりませんよ。

失敗したときのことばかり考えていないで、成功するためにはどうしたらよいか、もっと考えてみませんか。

僕も、みなさんに負けないように、日々、新しいことに挑戦しています。

新しいことに挑戦しているほうが生きている心地、しませんか?

本の紹介22 スティーブ・ジョブズのプレゼン術(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。
図解 スティーブ・ジョブスのプレゼン術
図解 スティーブ・ジョブスのプレゼン術

なんとなく買って読んでみました。

基本的には、プレゼンの方法論に関する本です。

ところどころ取り入れてみようと思う点がありました。 

セミナー等を多くやる機会のある方におすすめです。

この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life.」(259頁)

「みなさんに与えられた時間には、限りがあります。他人の人生を生きて、時間を無駄にしないでください。」ということです。

ジョブズが言うから、説得力がある。また、ジョブズが亡くなった今だからこそ、説得力があります。

私は、昨年3月に独立し、弁護士として、自分がやりたいことを全てやっています。

これまで弁護士業界の常識になかったさまざまなサービスを提供することが私の目標です。

私が、弁護士としてばりばり仕事ができる時間は限られています。

年をとれば、経験は増えますが、体力や集中力は落ちていきます。

今だからできることを、誰に何と言われても、実行していこうと思います。

誰にも負けたくなりません。

限りある時間を精一杯生きようと思います。

本の紹介21 究極のドラッカー(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。
究極のドラッカー (角川oneテーマ21)
究極のドラッカー (角川oneテーマ21)

実は、今まで、ドラッカー本は、手付かずのままでした。

一度、読んでおきたいと思い、買ってみました。

結果、やはり、読んでおいてよかったです。

参考になる点がとても多いです。

この本で、「いいね!」と思ったのはこちら。

ドラッカーは、組織はそれぞれの組織の目的と使命を果たすだけでは充分ではないと考えています。多くの人が組織で働く時代になり、組織で働く従業員を組織が幸せにできなかったら組織の存在意義はないと考えているのです。」(115頁)

僕も、一緒に働いているスタッフを幸せにできる経営者でありたいです。

近日中に、スタッフが1名増え、スタッフ4名で最高のリーガルサービスを提供していきます。

どこの法律事務所にも負けない事務所をつくりたいです。

どの弁護士よりも信頼される弁護士になりたいです。

これからも精一杯仕事をしていきます。

本の紹介20 面接ではウソをつけ(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、昨日に引き続きまして、面接通過の秘訣について書きたいと思います。

書類審査を通過された5名の方については、30~40分の面接を行います。

面接の際、どのような点を見ているかということを予め知っておくことは、非常に有利に働きますよね。

このブログを見ている方と見ていない方では、それだけで差がつきます。

実は、そういうところも見ているのです。

つまり、面接前にどれだけの下準備をしているかを見ているのです。

例えば、「私(栗田)について知っていることを教えて下さい。」という変な質問をしても、ちゃんと答えられる方もいます。

それは、事務所のホームページやブログを予めチェックしているからです。

いろいろな方法で熱意を見ているのです。

とはいえ、結局のところ、「この方と一緒に働きたい」と思えるかどうかです。

面接の際の話し方、雰囲気、表情等で「この方と一緒に働きたい」と思えば採用します。

なお、面接時に心得ておくべきことは、すべてこの本に載っています。

面接ではウソをつけ (星海社新書)
面接ではウソをつけ (星海社新書)

題名は胡散臭いですが、内容はしっかりしています。

実にいい本です。

まさにそのとおりです、ということが書かれています。

読んでもらえれば「面接ではうそを言ってください」という趣旨でないことはすぐにわかってもらえると思います。

面接官は、あなたの話の『内容』だけで合格・不合格を決めているわけではありません。もっと大事なのは、『話をするあなたが、実際にどういう人なのか?』ということなのです。」(79頁)

常に面接官の視点に立って、自分を見てください。」(150頁)

とにかく、質問の内容には敏感でいなければなりません。相手をイラッとさせることも多々あるのです。あなたが面接官なら、いきなり『休日は?』と質問してくる学生を採りたいと思うでしょうか?」(170頁)

ということです。