Category Archives: 本の紹介

本の紹介9 洞察力の原点(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます

さて、今日は、本の紹介です。

大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉
大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉

一気に読めます。 大前さんの「いい言葉」集みたいな本です。

「いいね!」と思った言葉は、こちら。

『なぜ』に対する答えを出すのは容易ではない。明確な、しかも正当な答えのないものが、チャンスなのである。専門家に聞いても、なぜか、ということが十分に答えられないときは、『常識』はもしかしたら不必要な拘束条件となっている可能性がある。それを取り除いてしまって、別な方法があるかどうか模索することである。」(91頁)

業界の「常識」とされていることに合理性がないと感じた場合、「まあ、そんなものかな」と流してしまうのと、「ん?
待てよ。これって変えてもいいんじゃない。」と思って、実行に移すのとでは、結果は大きく異なります。

今、大きく「常識」を変えようと思っていることが3つあります(ちょっとおおげさかな・・?)。

ただいま準備中ですので、事務所のHPに注目していてください!

本の紹介8 40歳からの適応力(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。 将棋の羽生さんの本です。
40歳からの適応力 (扶桑社新書)
40歳からの適応力 (扶桑社新書)

まだ33歳ですが、羽生さんのことはなんか好きなので買いました

「いいね!」と思った文書はこれ。

実は10代のときの私の将棋は、とても投了が遅かったのです。今の目で見ると呆れるくらい絶望的な局面を指し続けていました。そして、あるとき、駄目なときはやはり駄目で、そのときには素直に負けを認めて次に向かっていったほうがよいのではないかと思うようになりました。
それから、少し意識的に投了を早めるようにしたのですが、これにはある種の爽快感があるのです。例えば、赤字ばかり出していた事業から撤退をして、マイナスは出してしまったが、それ以上、傷を深めることはなくなったような安堵感のようなものでしょうか。
早めに投了をすると切り替えもスムーズにいくので、次の対局にもスッキリとした状態で臨むことができます。
しかし、あるとき、毎回、早めに投了をしているのでは一局を理解するには不十分で、美学の名を借りた現実逃避なのではないかと思うようになりました。
」(85~86頁)

こういう素直な文章、だいすきです。

裁判でも、「勝ち筋」「負け筋」があります。

「負け筋」だからといって、簡単に負けるのは、クールでも何でもありません。

「勝ち筋」の事件なんて、誰がやっても勝てます。 勝っても、経験値はまったくあがりません。

いかに困難な事件を多く扱い、もがき苦しむかだと思っています。

そう簡単にはあきらめたくありません。

本の紹介7 武器としての決断思考(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。
武器としての決断思考 (星海社新書)
武器としての決断思考 (星海社新書)

著者は、東大助手→マッキンゼー→京大客員准教授という方です。

本の内容としては、ディベートでの物の考え方を応用しよう!という感じです。

弁護士は、相談者からご相談を受けているとき、頭で、常に要件、効果、主張→反論→再反論を考えながら、聴いています。

この本で「いいね!」と思ったのは、こちら。

ブレないことに価値はない」(70頁)

不確実性の高いビジネスで生き残っているベンチャー企業は、ほとんどのケースにおいて、戦略をころころ変えているのです。」(72頁)

同感。

一度踏み出した道を、ルート変更するのは、いろいろな意味で容易ではありません。

ただ、「自分の主義に反する」などというつまらない理由で戦略を変更できないということだけは避けたいものです。

本の紹介6 逆境を越えてゆく者へ(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。 

新渡戸稲造さんの本です。 

逆境を越えてゆく者へ
逆境を越えてゆく者へ

現代仮名遣いで書かれているので、とっても読みやすいです。

この本の中で、「いいね!」と思ったフレーズはこれ。

達人は順境も逆境も同じものと考え、喜びも悲しみも二つとも忘れて、そうしたことを超越して天命に安んじる。普通の人間は逆境に陥れば悲しんだり怨んだりするが、しかし喜びも憂いとなり、憂いも喜びとなるのだから、逆境も善用すれば、修養のための大きな糧となり、順境に到達する手段となるのだ。」(33頁)

人間万事塞翁が馬ということです。

辛いと思ったことが楽になり、禍いに見えたことが福となる。まさに「禍福はあざなえる縄のごとし」なのである。」(同頁)

このへんの感覚、33歳になって、やっとわかるようになってきました。

この感覚がわかると、「辛い」こともそれほど苦ではなくなってきます。

結局のところ、考え方ひとつなわけです。

最近では、交渉相手が手強ければ手強いほど、燃えてしまいます。

事務所のスタッフには、完全に「ドM」扱いされていますが・・・

本の紹介5 選択の科学(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 

さて、今日は、本の紹介をします。
選択の科学
 選択の科学

コロンビア大学ビジネススクールの教授の本です。

「選択」するとはどういうことなのかについて、いろいろな調査結果をあげながら説明されています。

私たちは、自分の自由意思で選択しているように思っているが、実は、いろいろな仕掛けで「選ばされている」ということがよくわかります。

ヒントがいっぱい詰まった本です。

この本の帯に書かれている文章です。

社長の平均寿命は、従業員の平均寿命よりも長い。その理由は、裁量権つまり選択権の大きさにある。

動物園の動物の寿命が、野生の動物よりはるかに短いのは、「選択」することができないからだ。」  

が、何もかもが決められている原理主義的な宗教に属する人ほど鬱病の割合は少ない。

選択することができる生き方とできない生き方、どちらの方がいいですか?

本の紹介4 憂鬱でなければ、仕事じゃない(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、有名な社長お二人が書かれた本を紹介します。
憂鬱でなければ、仕事じゃない
憂鬱でなければ、仕事じゃない

こういう題名も嫌いではありません。 つかみはOKという感じです。

見城さんの意見は、多くの部分で、共感を覚えます。

また、使う言葉が刺激的なので、読んでいるうちに、猛烈に仕事をしたくなってきます。

まだまだ僕も甘いなって、思ってしまうのです(単純なのです・・・)。

さて、この本で、私が「いいね!」と思ったフレーズは、これです。

僕にとって何より重要なのは『極端』であることだ。『極端』であれば、振り切れている。突き抜けたオリジナリティーを獲得している。だから、明快であり、新しい。・・・では、どうすれば、『極端』なものを生み出せるか?『中間』を憎み、極北を目指して圧倒的努力をするしかない。
圧倒的努力とは、とても単純である。人が寝ている時に寝ないってこと。人が休んでいる時に休まないってこと。そして、どこから手を付けていいかわからない膨大なものに、手をつけ、最後までやり通すことだ。
」(60頁)

わかりやすいですね。

継続して実行することは、肉体的にも精神的にもつらいことですが。

自分をいじめるのが好きなタイプの人間は、見城さんの意見に共感しやすいのかもしれません。

こういう「圧倒的努力」をしていること自体が、安心感につながるのだと思います。

本の紹介3 究極の鍛錬(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日も読んだ本の中から、「いいね!」と思った言葉を紹介します。

今日の本は、アメリカ「フォーチュン」誌の編集主幹の方が書かれた本です。

 究極の鍛錬
  究極の鍛錬 天才はこうしてつくられる

こういう題名、大好きです。

少し前に読んだ本ですが、昨夜、もう一度、読み返してみました。

とにかく書いてある内容がわかりやすいのがいいです。

いろいろな分野の「天才」と呼ばれている人を数多く例にあげて分析しています。

社内教育等にも役に立つと思います。

この本の中で、私が「いいね!」と思った一言は、これです。

自動化の回避が究極の鍛錬を継続することの一つの効果なのだ。自分がうまくできない点を絶えず意識しながら練習するという鍛錬の本質から、自動化に基づく行動をとることが不可能となる。」(121頁)

ここでいう「自動化」について、著者は、以下の例で説明しています。

たとえば、自動車の運転など、何か新しいことができるようになるには、人間は三つの段階を経るものだ。第一段階では、いろいろなことに注意を払うことが求められる。車の制御方法、交通規制などいろいろなことを学ばなければならない。第二段落になると、知識を連携するようになる。車、状況、交通規制の知識といろいろな自分の体の動きを関連づけ、スムーズに組み合わせることができるようになる。第三段落になると、考えることなくひとりでに車を運転するようになる。これを自動化(automatic)という。そして、この自動化によって普通の人の車の運転技術の向上速度は劇的にスローダウンし、ついには技術の向上が完全に止まってしまう。」(120頁)

自分の仕事に置き換えやすい例示です。

「慣れ」というものに気をつけなければいけません。

もっとも、「自分がうまくできない点を絶えず意識しながら練習する」・・・簡単にはできません。

これができる人とできない人では、数年後、まったく違うレベルになっているんでしょうね。

「まだまだ自分は発展途上だ」といつまでも思いながら仕事をしていきたいです。

本の紹介2 トップ営業のお客様から「教わる力」(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます

さて、今日は、トップ営業マンのことばを紹介します。
お客様から「教わる力」 (PHPビジネス新書)
お客様から「教わる力」 (PHPビジネス新書)

この本は、昨日、新幹線の中で読んだ本です。

著者は、私がいつもお世話になっている外資系生保プルデンシャル生命のライフプランナーの方です。

エグゼクティブ・ライフプランナーだそうです。 なんか強そうです。

いろいろなエピソードが書かれており、とても読みやすく、参考になります。

さて、私がこの本の中で「いいね!」と思ったフレーズはこれです。

思い立ったら即実行。やるかやらないかしばらく悩むのは時間がもったいないことです。来週からやろう、来年からやろう、ではなく、たった今からすぐ行動に移す。失敗したとしてもその経験は必ず後で活かせる、と分かっているから、恐れずどんどんチャレンジを続けます。どうせ失敗するのなら、少しでも早いようがよい。この経験は次に活かせるし、何よりも仕事の回転が速くなる訳ですから。」(186頁)

まったく同感。

私も思い立ったら、すぐにやっちゃいます。

これが弁護士が何人もいる事務所だとそうはいきません。

何か新しいことをやろうとすると、意見を取りまとめないといけませんし、話し合う時間を確保するために、かなり先に会議の日程を入れざるを得ないからです。

その点、私の事務所は、議論の余地がありませんので、(一応、スタッフには伝えますが)私が思い立ったら、その日には、実行に移しています。

「失敗したらどうしよう」なんて、そもそも考えていません。

正直、失敗したって、どうってことないと思っています(失敗したら一大事になることは熟慮してから行動にうつすようにはしていますが。)。

たいていのことは、仮に失敗してもたいしたことないことばかりです。

毎日、新しいことにチャレンジしないと、生きている実感が持てません。

本の紹介1 ウォーレン・バフェット 賢者の教え(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、ウォーレン・バフェットさんのことばから。

先日、本屋でなんとなく買った本です。 バフェットさんは有名なので、みなさん知っていると思います。

ウォーレン・バフェット 賢者の教え―世界一投資家思考の習慣 (経済界新書)
ウォーレン・バフェット 賢者の教え―世界一投資家思考の習慣 (経済界新書)

この本は、バフェットさんが話したことばをいろいろと紹介しています。

こういう感じの本は、これまで何百冊も読み漁ってきましたが、気分転換にはちょうどいいです。

この本の中で、私が「いいね!」と思ったことばを2つ紹介します。

1 「成功できたのは、飛び越えられるであろう30センチのハードルを探したからであり、2メートルをクリアできる能力があったからではない。

私は、自分にとって「30センチのハードル」が何であるかわかっています。

そのハードルをちょっとずつクリアしていくだけです。

2 「ビジネスの世界で最も危険な言葉は、5つの単語で表現できます。『ほかの誰もがやっている』(Everybody else is doing it)です。

事務所のホームページにも書いていますが、「弁護士の新しいかたち」を追求しながら、毎日仕事をしています。

このブログを見てくれている若手弁護士のみなさん、どんどん新しいことをやっていきませんか?

業界の常識を変えましょう!