Category Archives: 本の紹介

本の紹介615 1日1分元気になる法則(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
1日1分 元気になる法則

タイトルだけを見ますと、落ち込んだ人が読む本のようにも思えますが、決してそうではありません。

人生や仕事に対する考え方に影響を与える本です。

おすすめです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

すごい人を見て『才能だな』と言う人は、あきらめている。
『努力だな』と言う人は、挑戦している。」(120頁)

あきらめている人というのは、能力や環境のせいにして、『やらない理由』を探すものです。でも、何かを成し遂げる人というのは、共通して、『できる理由』を探し続けています。」(121頁)

上の2つの文章に共通するのは、自分ができない理由を自分にはどうしようもできないものに求めるという発想です。

才能、能力、環境のせいにした瞬間、もはやできない理由は自分のせいではないという理由付けに走っているため、改善の動機が生まれることはありません。

どこまで行っても、できない理由は自分の努力不足だと認識するほかありません。

事実、多くの場合、そうなのですから。

本の紹介614 人間を磨く(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は本の紹介です。
人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」 (光文社新書)

サブタイトルは、「人間関係が好転する『こころの技法』」です。

人間関係の捉え方を学ぶにはとてもいい本です。

すべては捉え方、解釈の問題であることを再認識できます。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

人生におけるその相手との出会いの『意味』を深く考えるとき、一つの視点を心に抱くことによって、しばしば、その『意味』が明瞭に浮かび上がってくる。それは、人生における、人との出会いは、すべて、自分という人間の成長のために、与えられた出会いではないか。その視点である。」(193頁)

「その視点である。」

私は、著者がいう「視点」は、他の本でいう「解釈」の意味で理解しています。

出来事に意味はない。あるのは解釈だけである。

この発想は知っているのと知らないのとでは、日常生活で直面する試練に対する向き合い方が大きく異なります。

出会いも同じだと思います。

出会い自体に意味などありません。

あるのは、その出会いにどのような意味を与えるか、という個々人の解釈だけです。

本の紹介613 運を味方にする(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
運を味方にする カジノで一晩10億勝つ人の法則

著者は、ラスベガスのカジノで10年以上のキャリアを持つカジノディーラーの方です。

カジノディーラーの立場から運が強い人とそうでない人はどこが違うのか説明してくれています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

たとえスニーカーであっても、靴の状態を見れば、その人が勝つ人かどうかわかります。よく手入れがされていて、とくにスニーカーの白い靴底がきれいな人は、勝って帰ることが多いようです。これは、ディーラー仲間の多くが口にするところです。つまり、こういう話だと思います。
靴底にまで神経が行き届いている人は、賭け方が丁寧です。・・・逆に、靴が汚い人は賭け方が荒いことが多いようです。・・・汚いままの靴を平然とはいているような人は大雑把な性格の人が多いようです。何ごとに対しても適当な人はギャンブルに向いていないと思います。」(112~113頁)

なるほど。 そういうことか。

私たちも日頃、「この人、どういう人なのだろう」と推測する際、些細なしぐさ、声の大きさ、話し方、顔の表情、歩き方、服装などを観察します。

人は見た目が9割と言われていますが、ここでいう「見た目」とは、容姿だけを意味するものではありません。

著者は、「靴の状態」を挙げています。

靴が汚い人が全員賭け方が荒いとは限りませんが、ディーラーからそのように思われていることは事実です。

仕事でも同じことが言えます。

実際、その人がどういう人なのかはわかりませんが、「見た目」からその人を推測されていることを意識することが大切だと思います。

本の紹介612 志は高く目線は低く(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばりましょう。

今日は本の紹介です。
志は高く 目線は低く

弁護士の久保利先生の本です。

久保利先生が司法試験合格後、司法修習前に行った旅について書かれています。

世界を見た久保利先生が感じたことが書かれており、刺激を受けます。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

世界はどこも競争にさらされていて、アフリカが将来主役になる時代もやってくるだろう。あんなに滅茶苦茶だったインドだって、わたしが訪れてから50年経って主役になる時代が来ているのかもしれない。2015年の今、その兆しも見える。日本も今は先後からの復興を果たしたなんて言っているけれど、もう70年が経った。ウカウカしていると他の国に置いてきぼりをくらうかもしれない。・・・努力をやめた途端に日本は世界からあっという間に見放されて、世界から相手にされなくなってしまうだろう。そんな気がした。」(165頁)

仕事でもなんでもそうですが、他人と競うということをあまり意識しない環境に自分がいると、だんだん闘争心が失われていく気がします。

一度失われた闘争心を取り戻すのはとても大変なことです。

一度、動物園での生活に慣れたライオンは、闘争心を取り戻せるのでしょうか?

闘争心を持ち続けるためには、厳しい環境に自分を置き続けるほかないのではないかと思います。

本の紹介611 人生が変わる最高の教科書「論語」(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
人生が変わる最高の教科書 論語

小宮さんの「論語」に関する本です。

2500年前の書物が現代においても全く古く感じないというのは本当にすごいですね。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

『吾れ嘗て終日食らわず、終夜寝ねず、以て思う。益なし。学ぶに如かざるなり』(衛霊公第15の31)
~わたしは前に一日じゅう食事もせず、一晩じゅう寝もしないで考えたことがあるが、むだであった。学ぶことには及ばないね。
・・・『バカの考え休むに似たり』と言いますが、基本や原理原則を学んでいないことをいくら考えても、正しい結論は出にくいものです。」(26~27頁)

決して、考えることを否定しているわけではありません。

基本や原理原則を学ばずにいきなり考えたってたいした結論には至らないということです。

まずはしっかり基本を学び、考えるための材料をたくさん仕入れるのです。

情報量を増やすことは正確な判断をする上で必要不可欠です。

時間を惜しむことなく情報収集をすることは、極めて重要な準備行為です。

本の紹介610 才能を伸ばすシンプルな本(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばりましょう。

今日は本の紹介です。
才能を伸ばすシンプルな本

1頁目にアリストテレスの言葉が紹介されています。

人間は繰り返しおこなっていることの結果である。したがって、卓越性とは行為ではなく習慣なのだ。

いくつかの視点で「才能を伸ばす」ために重要とされていることを紹介しています。

とてもわかりやすく書かれており、おすすめです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

超一流のエキスパートたちの姿勢には甘えも傲慢さもない。いつも汗水たらして一生懸命に努力をする。気が向かなくても、毎朝起きてひたすら課題に取り組む。それが超一流のエキスパートたちの特徴だ。スーパーリアリズムで有名な画家チャック・クロースは、こう言っている。『ひらめきに頼っているようではアマチュアだ』」(145頁)

結局は、上記のアリストテレスの言葉にもあるように、「習慣」の問題なのです。

どこまでいっても、結局はそういうことなのです。

何をすべきか、何が大切かがわかっている人は多いけれど、それをずっとずっとやり続けられる人はほとんどいません。

途中でやめてしまうのです。

何度となくこのブログに書いてきたことですが、習慣化するのに必要なのは、才能・能力ではなく、技術です。

習慣化する方法を知っているかどうかなのです。

努力を続けることさえできれば、たいていのことはうまくいきます。

本の紹介609 加速成功(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
加速成功

文字通り、短期間で成果を出すために意識すべきことが書かれています。

のんびりやるよりもスピードを意識するほうがむしろ成果が出やすいというのは私も同感です。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

師匠から効果的に学ぶもう一つの方法として、『モデリング』について説明します。
これはモデルにした人を徹底的にマネして、その人のもつ能力を自分のものにしていくという技法です。
では、何をマネすればよいと思いますか?
ジェームスは『言葉』『感情』『仕草』の三つをマネするのがよいと教えてくれました。
・・・不思議なことですが、言葉と感情と仕草、この三つをマネしていくと、その人と同じ結果が現れてくるとジェームスはいいます。」(47~48頁)

真似をすることの重要性については多くの本で説かれていることです。

この本では、もう1歩進めて、「では、何を真似するのが効果的なのか?」ということが書かれています。

キーワードは、「言葉」、「感情」、「仕草」。

いかがですか?

私は、とってもしっくりきます。

まずは話し口調や動作という外見を真似します。

次に、メンターとなる人の感情も真似してみます。

これはどういう意味か。

私の解釈では、ある出来事、特に自分にとって困難な状況のときに、その人はどのような感情になっているか、ということを観察し、真似してみるのです。

ため息をついて落ち込んでいるのか、積極的に困難を克服しようと前を向いているのか。

そういうことまで真似することによって、その人に近づけるのではないでしょうか。

本の紹介608 久保利英明ロースクール講義(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
久保利英明ロースクール講義 君は〈正義〉のために闘えるか?

本書は、久保利先生が桐蔭法科大学院で教授を務める「現代弁護士論」でのゲストスピーカーの講義録です。

ロースクール生、修習生に限らず、若手弁護士も必読の本だと思います。

おすすめです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・どんな業界でも時代の要請はすべて依頼者が知っているのです。だから私は、弁護士にとって依頼者がすべてだと言っています。お金などもらわなくてもいい。依頼者には無尽蔵の潜在的なキャパシティがある。だから、本当に依頼者、クライアントを大事にする。クライアントに教わる。これが一番意味があることだと私は思います。」(95頁)

久保利先生のお話です。

同感です。

私も頻繁に顧問先会社の社長や役員の方と会食をしますが、そこでの会話は、弁護士業務の宝となっています。

業界慣行や今後の業界動向、弁護士に求める役割等について話を聞く機会というのは、まさにプライスレスです。

大人数の会合ではなく、ごく少数での会食がベストだと思います。

2時間、じっくり話をするには、いわゆる異業種交流会は向いていないように思います。

名刺を交換して終わってしまいますし・・・。

本の紹介607 マスターの教え(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は本の紹介です。
マスターの教え 文庫版

物語を通じて、「富と知恵と成功」をもたらす秘訣について伝えています。

わかりやすい内容とはいえませんが、根気強く読むといわんとしていることがわかってきます。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・ですから、その力を向ける先がいくつもあると、力は分散されて、それぞれの目標はごく弱い刺激しか受けられず、その結果、反応が遅れ、時にはまったく何も起こらないというわけです。あなたは、いくつも小さな目標を達成してやっと到達できるような、大きな究極の目標を持っていますか?もしそうであれば、大部分の目標はそのまま置いておいて、今は、全力を最も手近な最初の目標に向けなさい。そして、その目標が実現したら、次の目標を取りあげればよいのです。」(96頁)

力を分散させないというのは、私がこのところよく考えていることです。

やりたいこと、やらなければならないことが多くあると、意識しないとすぐに力が分散してしまいます。

あれもこれもとなるとたいていすべてがうまくいかないことは経験上よくわかっています。

仮にうまくいったとしても、1つ1つにとても時間がかかります。

手を広げることは簡単です。

1つのことだけをずっとやり続けることのほうがよほど難しいです。

広げれば広げるほど、散らかし放題散らかして、何の結果も出ない、ということになりかねませんので。

1つ1つ着実に行う、という意識がとても大切ですね。

本の紹介606 世界のエリートが教えるちょっとした仕事の心がけ(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
世界のエリートが教えるちょっとした仕事の心がけ (マイナビ新書)

帯には「ビールは0.2秒でつげ!」と書かれています。

キャッチーなので、このフレーズが選ばれたのでしょうが、本の内容は、もっと真面目な内容です。

あるべき姿勢・考え方について触れられており、いずれも王道の内容です。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

量は質に転化します。成果が出ない人はやはり量をこなしていません。おもしろい仕事がない、自分には向いていない、だから会社をやめますなど、若い人でグジグジ言っている人がよくいます。試行錯誤もせず、努力の量が全然足りない段階でほかの会社に行ったって一緒です。・・・日本人は、自分たちは馬車馬のように働かされて蟻地獄のようだとよく言いますが、能動的にやっていないから、いつまでたってもラットレースから抜けられないんです。量は質に転化するので、やるときは徹底的にやらないといけません。」(69~70頁)

同感です。

能動的に仕事に取り組む人と受動的に仕事に取り組む人とでは、天と地ほど成果が異なることは争いがないところではないでしょうか。

目の前の仕事をいかに能動的に取り組めるか。

これは目の前の仕事それ自体の問題ではなく、その仕事に対するその人の解釈の問題です。

単にやらされている作業と解釈するのか、

その仕事に価値を見い出し、社会への影響等を想像できるか

そういう話なのだと思っています。

愚痴を言い出したらきりがありません。

幻冬舎の見城社長の言葉を借りるならば、「憂鬱でなければ、仕事じゃない。苦しくなければ、努力じゃない」と思うわけです。

能動的に仕事をすれば楽しくなるのか、と言われれば、決してそんなことはありません。

能動的だろうがなんだろうが、仕事は苦しいです。1日終わるとぐったりします。

まあ、でも仕事ってそういうものじゃないですか?

そう思うわけです。