Category Archives: 本の紹介

本の紹介377 不変のマーケティング(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
不変のマーケティング

このブログでも頻繁に紹介する神田さんの本です。

マーケティングど真ん中の本です。

いろんなアイデアが紹介されているので、とっつきやすいものから実践していけば、おもしろいのではないでしょうか。

いつも2000円弱で神田さんからいろんなヒントをいただいています。 感謝してます。

今回の本は、かなり実践的で細かいハウツーが書かれています。

いかに自分の業界に応用できるかが鍵となりますね。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・さらに重要なことは、『来店するメリット』を述べるだけでなく、『来店しないデメリット』を述べることだ。一般的に言って、人間は『新たなメリットを得る』ために行動するよりも、『現在あるデメリットを回避する』ために行動する動機のほうが強い。・・・たとえば、『この学習法を知れば、成績は倍になる』という話よりは、『もっと成績が良くて当たり前なのに、この学習法を知らないために、本来の半分の成績しか得られない』という話のほうが、より感情を揺り動かすのだ。」(51~52頁)

マーケティングは、心理学的な側面を多分に含んでいます。

同じことを相手に伝える場合でも、手段、場所、時間等によって、伝わり方が異なります。

相手に自分の考えをもっと伝えたい、という場合、マーケティングの発想は大変役に立ちます。

マーケティング会社に限らず、多くの人が日常の仕事の中で、マーケティングの発想を取り入れると表現方法が変わってくるのではないでしょうか。

本の紹介376 世界を変えるエリートは何をどう学んできたのか?(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は本の紹介です。
世界を変えるエリートは何をどう学んできたのか?

タイトルのとおり、世界のエリートたちが、何をどのようにして学んできたのかについて書かれています。

仮に世界を変えられるようなエリートでなくても、参考にすべき点はたくさんあります。

真似をすべき点はそのまま真似をしたらいいと思います。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

“真のエリート”たちは『比較』という考えを捨てて花開いた。自分を見つめ、自分に訴えるものを知り、『どの位置にいて、どう見られたいか』ではなく、『何を“したいか”』に注目したからだ。・・・心理学者のスーザン。ボビット・ノレンのいう『課題志向』の彼らにとっては、他者との競争に勝つことではなく、自分のベストを尽くすことが人生のすべてだ。」(169~170頁)

「他者との競争に勝つことではなく、自分のベストを尽くすことが人生のすべてだ」

いい言葉ですね。

スポーツでも仕事でもそうですが、勝つときもあれば負けるときもあります。

どれだけ一生懸命に努力しても、結果がともなわないことはあります。

この本によれば、真のエリートたちは、他者との競争における勝敗という結果ではなく、そのプロセスにおいてベストを尽くすことを重視していることがわかります。

今置かれている状況で、人事を尽くす。

過去を振り返るのでも、遠い未来を夢見るのでもなく、今できることにベストを尽くすことが人生のすべてだと考えているのです。

本の紹介375 99歳ユダヤのスーパー実業家が孫に伝えた無一文から大きなお金と成功を手に入れる習慣(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
99歳ユダヤのスーパー実業家が孫に伝えた 無一文から大きなお金と成功を手に入れる習慣

長いタイトルですが、結局は、「習慣」にフォーカスしている本です。

考え方や生き方の「習慣」を変えることができれば、なりたい自分になることができます。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

それにしても、最近、やる前から『自信がない』と言って諦めてしまう若者をよく目にするな。わしから言わせれば、それはまったくのナンセンスなのだが。そもそも、目の前のことに100%集中していたら、自信なんてものは意識せずともやっていけるもの。逆に言うと、自信がないと思った時点で、その仕事にありったけの情熱を注いでいないということだ。それに20代や30代なんか人生のスタート地点にすぎないのだから、やれることを全力でやるしかないんだよ」(35~36頁)

私は、「自信がない」という言葉は、「やる気がない」という言葉と同義語だと思っています。

同様に、「時間がない」という言葉も、「やる気がない」という言葉と同義語だと思っています。

結局、何かを成し遂げようとする気持ちがあるかどうかです。

ただ、「僕、やる気がないんですよ」とはなかなか言えないので、自信がない、時間がないという表現をしているにすぎません。

また、その方が、自分を正当化できますので。

「やる気はあるんだけど、時間がないからできないな~」と。

でも、ほんとのところは、「大きな声では言えないですけど、ぶっちゃけ、やる気がないんすよ」ということですよね(笑)

ですから、部下のみなさん、仕事を振られて、「自信がないです・・・」と言わないようにしましょう。

上司に「あ、こいつ、やる気がないんだな」と思われてしまいますので。

自信なんてなくても、できる限りの情熱をもって精一杯やればいいのです。

ちゃんとそういう姿勢を見てくれている人がいますから。

本の紹介374 優雅な肉体が最高の復讐である。(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばりましょう!

今日は本の紹介です。
優雅な肉体が最高の復讐である。

俳優・ミュージシャンの武田真治さんの本です。

「優雅な生活が最高の復讐である。」にかけたタイトルになっています。

表紙では、鍛え抜かれた、これぞ細マッチョという上半身を披露しています。 素晴らしいですね。

体の作り方のハウツー本ではなく、武田さんのこれまでの人生とともにどのようにしてここまでの体を作り上げたのかが書かれている本です。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

どんなお金持ちでも厚い胸板はお金では買えません。どんな生まれの何者でも、胸板を厚くするには鍛えるしかないのです。鍛えるとは苦しみや痛みに耐えること。だから鍛え上げられた胸板はどんな仕事においても、男にとって人となりを証明する名刺となり、その人が地道な努力を惜しまない強い人間であることを雄弁に語るのです。死ぬほど努力しても1週間では厚い胸板は作れません。最低でも数か月かかってようやく手に入るものですから、それだけ長期的なプランを立てて実行できる人間だけが、そのプライスレスな名刺を手に入れられるのです。」(27~28頁)

トレーニングをしている方であれば、武田さんが言いたいことがよく理解できるのではないでしょうか。

体つきを見て、「この人はセルフコントロールができる人で、信頼できるな。」と思うこともありますよね。

武田さんが言うとおり、一朝一夕に体をつくることはできません。

日々の地道なトレーニングがあったこそのものです。

体づくりと仕事は、本当によく似ています。

一朝一夕に成果を出すことはできないのです。

目標を立て、それに向かって地道に努力する。

そういうことができる人を僕は信用しています。

本の紹介373 「モノ」を売るな!「体験」を売れ!」(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
2時間でわかる!「モノ」を売るな!「体験」を売れ!―エクスペリエンス・マーケティングがあなたの会社を救う!

これまでにも何冊か紹介したことがある藤村さんの本です。

エクスペリエンス・マーケティングを提唱されている方です。

いつも勉強させていただいております。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・売れる商品というのはお客さまが『買いたいと気付いた商品』なのです。・・・ニーズは最初からはなかったわけですよ。商品に出会って初めてニーズが出てくるんですから。これって、根本的に『商品開発』というものの『考え方』を変えなきゃいけないってことじゃないですか。・・・アンケート調査やグループインタビューの結果をそのまま鵜呑みにして開発しても、売れる商品ができないのは、あたりまえのことなんですよ。・・・消費者の85%以上が『欲しいモノはない』と答えているでしょう。本当は違うんですね。実際は欲しいモノがないというのではなく『自分の欲しいモノに気づいていない』ということなのです。」(144~146頁)

さて、これをどのように自分の事業に応用すればよいのでしょうか。

応用をしなければ、本を読む意味などありません。

「自分の欲しいモノに気づいていない」顧客に対して、「それ、いいね!」と思わせる商品でなければいけないのです。

欲しいモノはない、という顧客に買っていただくためには、ただ、性能のいいものを提供していればよいというわけではありません。

もう十分性能のよい商品はあふれていますので。

物質的に成熟した社会において、すべての業界で、「プラスアルファ」が何であるのかを考えるときがきているように思います。

きっとそれは、非効率的であり、不合理な何かだと思っています。

本の紹介372 世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?

この本の表紙には、「米国、イタリア、ドイツ、フランス、英国、日本の元気な中小・ベンチャー企業に聞きました。 成熟市場で勝ち残り稼ぐ智恵とは?」と書かれています。

とにかくいろんな中小・ベンチャー企業の経営者に話を聞いてくれています。

成功している会社の経営者が何を大切だと考えているのかがよくわかります。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

企業の成長に必要なのは、1つ目には顧客のためにどんな問題を解決しようとしているかというクリアなビジョンです。その顧客にとって他の誰からでもなく、あなたしか与えられない価値が何か、これが明確でないといけません。2つ目はチームです。ミッションを信じられ、チーム倫理を考えて仕事をする人の集まりです。3つ目は情熱です。顧客のために凄いソリューションを持っているかも知れないし、素晴らしいチームもある。でもあなたが自分でやっていることを愛していないのなら、ビジネスを成長させることは至難の業です」(47~48頁)

あまり付け加えて何かを言う必要のないほど、大切なことがまとめられています。

何度も読み返し、企業の成長に必要なことを忘れないようにしたいと思います。

皆さんも是非、参考にしてください。

この3つは、どれも大切ですが、その中でも、2つ目の「チーム」は非常に重要な要素になってくると思います。

なんでもそうですが、自分一人でできることには限りがあります。

メンバーがそれぞれの役割を理解し、補完しあえるようなチームは、強いと思います。

本の紹介371 ハマるしかけ(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は本の紹介です。
Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール

原典のタイトルは、「Hooked: How to Build Habit-Forming Products」です。

新しい習慣を作り上げるような商品はいかに世に出すか。

習慣化させるところまで浸透させなければ意味がないわけです。

この本は、これまでに習慣化に成功した例を挙げて、大切な要素は何かということを説明しています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

ハーバード・ビジネス・スクールの経営学教授であるジョン・ゴービルの有名な論文には、こう記されている。『多くの新商品が成功しない理由はこうだ。企業は非合理的に新しい商品に価値を置くが、消費者は非合理的に古い商品に価値を置くからである』。
ゴービルによれば、新規参入者がチャンスを狙いたいなら、ただ優れているだけではダメで、既存の9倍は優れていなければならない。なぜそれほどハードルが高いのか?それは、古い習慣はなかなか変えられないため、新しいプロダクトやサービスが、ユーザーを古い習慣から引き離すだけの劇的な改善策を持ったものでなければならないからだ。」(37頁)

新規参入者は、ただ優れているだけではダメで、既存の9倍は優れていなければならないそうです。

9倍ですよ!

ほんのちょっと優れているくらいでは、顧客は、古い商品やサービスから新しいものに変えてくれないそうです。

使い慣れているから・・・。

お付き合いもあるし・・・。

いろんな理由から、顧客は古い商品やサービスを使い続けるのです。

そう。 だからこそ、我々のような若手弁護士は、これまでのリーガルサービスに比べてよほどよいものを提供できなければ、顧客は選び変えてくれないのです。

ほんの少しよいだけではダメなのです。

本の紹介370 ビジネスNo.1理論(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
ビジネスNo.1理論

言わずと知れた西田さんの本です。

脳の構造から、成功するために必要な考え方を教えてくれています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

『プラス思考になるには、プラスのことを考えればいいんだろう』と思っている人が、日常で『とはいえ現実は厳しいよな』などといったマイナス言葉を吐いているとしたらどうなると思いますか?これは非常に重要なポイントです。『入力』と『出力』、どちらのほうが強いのかということが関係してきます。実は、『入力』よりも『出力』のほうが、脳の『快・不快』に大きな影響力を持っているのです。・・・『脳は、思ったことよりも、言葉や動作を信用する』 知っておくべき大前提は、この一文に尽きます。」(109~110頁)

「脳は、思ったことよりも、言葉や動作を信用する」そうです。

だとすれば、マイナス思考になっているときでも、無理矢理でもプラスの言葉を発し、元気よく振る舞うことで脳が後者を信用するわけです。

落ち込んだとき、疲れているときに、アニマル浜口さんのように、「気合いだ!気合いだ!気合いだーー!おい!おい!おい!」って言うのは、意味があるんですね。

僕がアニマルさんの真似をしているときは、落ち込んでいるか、疲れているときだと思って下さいね(笑)

本の紹介369 出会いとつながりの法則(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は本の紹介です。
出会いとつながりの法則  ~誰も書かなかった新・出会い論~

この本は、全体を通してメンタリングに通じるものがあり、とても共感できる内容です。

本のそでには、「誰と出会うかで人生は大きく変わる」と書かれています。

まさにその通りだと思います。

この本、おすすめです!

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

出会いをつながりに変えるために絶対に必要なこと、それは、常に自分自身を磨く、つまり自分のステージを上げる努力を怠らないということです。出会いを求める人が陥りがちな落とし穴なのですが、それは『人と出会えばその人が助けてくれて自分は楽に成功できる』と思い込んでしまうことなのです。もちろん最初は助けてくれるかもしれません。しかし、片方がもう片方に依存する関係というのは決して長続きしません。・・・大切なことは常に自分自身を磨くこと。そして目の前にあることに全力で取り組むこと。そうすればあなたの考え方が変わり、波長が広がり、あなたの周りに集まる人が変わってきます。一生懸命努力している人には必ずその空気感が出てきて、人はその空気感を読み取ります。良き出会いは正当なる努力をしている人のみに渡される神様からのプレゼントなのです。」(85~86頁)

「大切なのは常に自分自身を磨くこと」

とてもいい言葉ですね。

なかなか人脈が広がらない・・・

いい縁に恵まれない・・・

そんなときは、他人に原因を求めるのではなく、自分磨きが足りないのだと思うようにしよう、ということです。

自分を磨き続け、徐々に力がついてくると、自然と人の輪が広がってきます。

それは、周りの人の力になれるステージに上がってきた証でもあります。

人に助けてもらうために人脈を広げようとしても、広がりませんよね。

このことは、多くの人が知っていることです。

人脈は、自然と広がっていくものです。

名刺を配る時間と労力があるのなら、少しでも自分に力をつけることが大切なのだと思います。

本の紹介368 エリートの仕事は「小手先の技術」でできている。(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
エリートの仕事は「小手先の技術」でできている。

またまた弁護士の山口先生の本です。

これで3冊目です。 勢いがあります。

今回のタイトルも、キャッチーでいいですね。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・妹は、私にこう言いました。「お姉ちゃん、『美人弁護士』って言われてるみたい。それは『美人な弁護士』という意味じゃないよ。『弁護士のわりに美人』という意味なんだからね。そこを、絶対に間違えないように」 うーん。そういえば・・・。私がそのときに思ったのは、『美人すぎる市議』とか『美人すぎるボクサー』とかはいても、『美人すぎるモデル』とか『美人すぎるキャビンアテンダント』はいない、ということです。」(205~206頁)

ここで、山口先生が言いたいのは、「自分を売り出す『市場』を正しく選択する」ということです。 確かに「美人すぎる市議」はいても「美人すぎるモデル」はいませんよね(笑)

自分の長所をどの市場でどのような切り口で売り出すか、というのはとても大切なことです。

同じような長所をもった人たちが集まる市場で、自分の長所を際立たせるのは、とても大変なことです。

山口先生が出している例は、とてもわかりやすいですよね。

美人がモデルの道を行くと、そこは熾烈な競争が待っています。

モデルという職業は、「美」を強く求められる仕事なので、美しいことが「当然」と扱われてしまうのです。

これに対し、美人が例えば弁護士の道を行くと、それは一つの特徴になります。

このように自分の利点をどの市場で売り出すかによって、その効果は全く異なってくるわけですね。