Category Archives: 本の紹介

本の紹介358 振り切る勇気(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。
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←先日、ご近所の「雪有圭」に行ってきました。

写真は、「黒むつときんきの炙り」です。

ほんの少しあぶるだけで、味がしまります。

いつもおいしゅうございます。

今日は、午前中は、証人尋問の準備です。

午後はずっと、富士の裁判所で労働事件の裁判で証人尋問です。

今日も一日がんばります!!

さて、今日は本の紹介です。
振り切る勇気 メガネを変えるJINSの挑戦

JINSの田中社長の本です。

これまでの出来事を振り返った本です。

現在の成功の裏に、さまざまな苦労があったのだなあ、ということがわかります。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・すべてがいまの僕に必要な、強烈な薬になったが、何よりも僕を揺さぶったのは『志のない会社は、継続的に成長できない』という柳井さんの言葉だった。
志-。僕の経営に志はあっただろうか。志がないまま、ただ『もうかるから』と事業を拡大してきたのではないか。徹底的に、自分の足りないところを突きつけられたという気分だった。」(80頁)

これは、田中社長が、会社の経営が不振だった頃、ユニクロの柳井会長に会い、話をしたときのエピソードです。

ずっと順調で、苦しんだ経験がない会社はないのではないでしょうか。

現在、成功している会社でも、過去に失敗や挫折を経験しているものです。

さまざまな経験を経たからこそ、今があるとも言えます。

失敗や挫折をしたときに、何を感じ、何を得たかによって、その後の人生や仕事が変わってくるのだと思います。

田中社長にとっては、それが柳井会長の言葉だったのかもしれません。

本の紹介357 執事だけが知っている世界の大富豪58の習慣(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。
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←先日、お昼に、紺屋町の「のっけ家」に行ってきました。

写真は、「うにいくら丼」です。

お昼の時間に行くと、サラリーマンで満席ですね。

おいしゅうございました。

今日は、午前中は、新しく顧問契約を結ばせていただいた会社様を訪問します。 全力でサポートしますよ!!!

午後は、慰謝料請求の裁判が1件、その後、島田の会社で労務管理の打合せです。

今日も一日がんばります!!

さて、今日は本の紹介です。
執事だけが知っている世界の大富豪58の習慣

著者は、日本バトラー&コンシェルジュ株式会社代表取締役社長です。

日頃、近くで成功者を見ている著者が、成功者の共通点をまとめてくれています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

私どものお客さまを見ても、何かの専門分野でプロフェッショナルという方はいません。有資格者が少ないのも大富豪の特徴の一つです。・・・自分一人の力は小さくても、大勢のプロを雇うことでレバレッジを効かせることができるのは、大富豪の得意ワザです。専門家は雇うもので、自分は専門家にならなくてもいい。」(34頁)

これは、私も常に思っていることです。

経営者の中には、さまざまな理由から、専門外のこともすべて自前でやろうとする方がいます。

一番多い理由はやはり「お金がもったいない」ということでしょうか。

例えば、税務申告をいろんな本やネットで調べて、自分でやるとか・・・。

やってやれないことはないですよね。 情報は溢れていますので。

でも、気付くべきなのは、「お金がもったいない」ではなくて、「時間がもったいない」ということです。

私の知る限り、「できる」経営者は、みんな超多忙です。

そんな経営者は、みんな、「時間をお金で買う」という発想を持っています。

専門外の分野は、すぐに周りのブレーンにまかせてしまいます。

なぜか?

そのほうが断然早いし、確実だからです。

その分、自分は、本業に専念する。

そのほうが、会社に利益をもたらすことを知っているからです。

だから、私の知っている有能な経営者のみなさんは、周りにすぐに連絡がつくブレーンを何人も用意しています。

決して自分は専門外のことに手を出さない。

時間は有限であることを知っているからです。

本の紹介356 伝わっているか?(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。
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←先日、事務所の弁護士と一緒に御幸町の「大庄水産」に行ってきました。

写真は、「ぶっかけ寿司 こぼれ盛り」です。

この下に軍艦が潜んでいます。

こういうインパクトがあるメニューは、必ず注文します。 勉強になります(笑)

今日は、午前中は、傷害事件の裁判が1件、顧問先会社でのセミナーが1件入っています。

今回のセミナーのテーマは、「ケーススタディで学ぶ!太陽光ビジネスで押さえておくべき消費者法の基礎」です。

極めて実務的なお話をします。 太陽光ビジネスをやっている会社が必ずおさえておかなければならないポイントを解説します。

午後は、慰謝料請求の裁判が1件、破産事件の打合せが1件、新規相談が1件入っています。

今日も一日がんばります!!

さて、今日は本の紹介です。

伝わっているか?

著者は、コピーライターの方です。

タイトルからもわかるように、思いの伝え方のヒントを教えてくれています。

いろんなCMを見るたびに、「うまいな~」と思うことがあります。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

思いつかないって言う人のほとんどが、実は、考える方法を知らない。考えるフリをしてるだけで、本当は考えてないから、思いつくわけがない。」(108頁)

そもそも『考える』ってのは『頭を使って時間を過ごす』のではなく、『目的にたどり着く方法をひねり出すこと』だ。」(109頁)

「思いつかないって言う人のほとんどが、実は、考える方法を知らない」

この言葉を頭に入れておくだけで、自分が今何をすべきかがわかってきますね。

目的地にたどりつく方法も知らないで、一生懸命走ったって、目的地にはなかなかたどり着けません。

まずは、ルールや方法論を理解する。

その上で、正しい努力をする。

これって、仕事もスポーツも受験勉強もすべて同じですよね。

本の紹介355 富を「引き寄せる」科学的法則(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばっていきましょう!!

さて、今日は本の紹介です。
富を「引き寄せる」科学的法則 (角川文庫 ワ 5-1)

内容としては、要するに「思考が現実化する」ということなんだと思います。 違いますかね(笑)

よくコンビニで売っているような、お金儲けの方法をおもしろおかしく説明している本ではありません。

非常に知的でスピリチュアルな内容です。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

競争原理の働く世界における富はこれで十分だということがなく、しかも永遠ではありません。今日はあなたのものであっても、明日は他人のものになるかもしれません。科学的で確実な方法で豊かになろうとするならば、競争心を完全に放棄する必要があります。与えられるものに限りがあるとは、一瞬たりとも考えないことです。」(50頁)

競争心は捨てなくてはなりません。あなたは創造者です。すでにあるものを人と競争して勝ち取る必要はありません。人から何一つとりあげる必要はありません。」(48頁)

この意味、わかりますか?

仕事は、競合他社との競争であり、顧客や市場を奪うか奪われるか、という競争心を捨てましょうということです。

マイケル・ポーターさんもこのように言っています。

最高を目指す競争は、一見正しいように思えるが、実は自己破壊的な競争方法である。

競争優位の目的は、ライバル企業を打ち負かすことではなく、顧客のために独自の価値を生み出すことにある。

他人のモノを奪わなくても、自分で新しいモノを作り出せばいいのです。

資源は限られていると想像することをやめ、新しい資源を創造してみる。

言うは易し。 でも、これをやっていかないと、永遠に自己破壊的な競争を強いられることになりますね。

本の紹介354 大きく考える人が成功する(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。
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←先日、御幸町にある「フジヤマ55」に行ってきました。

写真は、「台湾まぜそば」です。

具がてんこもり!! よくかきまぜてから食べます。

お腹がいっぱいになりますね。おいしゅうございました。

今日は午前中は、新規相談が2件入っています。

午後は、静岡の裁判所で不動産関係の裁判が1件、富士の裁判所で不動産関係の裁判が1件入っています。

今日も一日がんばります!!

さて、今日は本の紹介です。
大きく考える人が成功する

著者は、アメリカの大学教授の方です。

タイトルのとおり、小さくまとまるな! 大きく考えろ!ということを言っています。

自分で自分を小さく定義づけしてはいけないということです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

常識に縛られている人は、思考停止に陥っている。彼らは、『今までずっとそうしてきたのだから、これからもそうしなければならない』という理屈をこねる。しかし、製造・流通・販売のどの分野をとっても、事業を営む最善の方法はひとつとはかぎらない。創造性を発揮すれば、いい方法はいくらでも見つかる。既成概念にとらわれると、新しいアイデアは生まれてこない。・・・「どうせうまくいかない」「無理に決まっている」「やるだけムダだ」という言葉を排除しよう。いいアイデアがあれば、すべて試してみるくらいの姿勢が大切だ。」(58~59頁)

フレンチを立って食べさせるなんて・・・どうせうまくいかないよ。無理に決まっている。やるだけムダだ。

何人の人がそう思ったでしょうか。

しかし、ふたを開けてみれば・・・。

新しいことに挑戦する際は、まずは多数派が正しいという幻想を取り除くところから始めなければいけません。

多くの人が「どうせうまくいかないよ」と言うことに挑戦するからこそ、新しいのです。

本の紹介353 アンソニー・ロビンズの「成功法則」(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。

世界No.1カリスマ・コーチ アンソニー・ロビンズの「成功法則」 人生に奇跡を起こす12のステップ

著者は、あの超有名なアンソニー・ロビンズさんです。

なんでしょう、著者のこのパワーのみなぎり感は・・・。

人を元気にさせるという意味では、多くの人のメンターですね。

読んでいると力がわいてきます。

このくらい単純で感化されやすいほうがいいのです(笑)

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

『人生で成し遂げたいことに挑戦するか、諦めてしまうのか』
いったいぜんたい、何が決め手となるのだろうか?
それは『何を信じるか、何が可能で何が不可能か、という君自身の『心の在り方、・信じる力』によって決まる。・・・君はこれまでの人生で、否定的な思いこみをしたことはないか振り返ってほしい。それは人生にどんな影響を及ぼしているだろう? 君の、人生にプラスの影響を与える『信じる力』とはどのようなものか。君は、どんな肯定的な期待を自分自身にかけることができるだろう?」(62頁)

人生で成り遂げたいことがあるのに、やる前から諦めてしまう人というのは、やる前から「どうせ無理」と否定的な思い込みをする人なのでしょう。

人生で成し遂げたいことがあり、それに挑戦する人というのは、「やってみなければわからない」「なんとかなる」「きっとうまくいく」と肯定的な期待を自分自身にかけることができる人なのでしょう。

この両者の違いは、「常に一貫している」という特徴を持っています。

どんな挑戦に対しても、否定的な思い込みをする人は常に否定的な思い込みから入る。

その逆もまたしかり。

思うに、両者の違いは、「環境」と「習慣」によるところが大きいです。

引き寄せの法則からすると、周りには、自然と、同じような考え方の人が集まってくるので、「環境」を変えるのは容易なことではないでしょう。

多少、居心地が悪くても、自分が目指す人物とできるだけ時間を共にし、考え方を身につけることをおすすめします。

自分のコンフォートゾーンを出たところにこそ、チャンスがあると信じて。

本の紹介352 勝つ人はなぜ、「この言葉」を使うのか?(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした!
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←先日、久しぶりに鷹匠の「駿府海鮮丼家 日本丸」に行ってきました。

写真は、「北海ちらし」です。

暑い日は、さっぱりしたものが食べたくなりますね。

そういうときに、海鮮丼はぴったりです。

今日は、午前中は、成年後見の関係で伊豆の国市の施設に行ってきます。

午後は新規相談が1件入っています。

今日も一日がんばります!!

さて、今日は本の紹介です。
勝つ人はなぜ、「この言葉」を使うのか?

帯には、「フェデックス、GM、ペプシ、サムスン・・・数々のフォーチュン500企業を指導してきたコンサルタントが明かす、勝者に共通する成功のキーワードとは?」と書かれています。

「この言葉」って何でしょうかね?

気になる人は、読んでみて下さい。

おすすめです!

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

NBAの名選手、ラリー・バードもまた同様の考えを述べている。
自分を駆り立てることさ。ともかく精いっぱい頑張ることだよ。俺は練習の後、400本から500本よけいにシュートしていた。試合中のシュート1本につき、無数のシュート練習をしていたことになる。漫然とシュート練習をやっている選手が多いが、俺は点を取るためにシュートする。絶対入ると確信できるシュートしかしたことがない。それでも外れるシュートは、ボールが半分飛んだところでわかるよ。チームをリードしようと思ったら、自分が手本になるしかない。だから練習には、誰よりも早く来て、誰よりも遅くまで残った。週に一度じゃなく、毎日だ。」(338~339頁)

言うまでもないことですが、結果を残している人は、人よりも多く努力しています。

しかも、その努力は、ただ長時間仕事をする、という低いレベルの話ではなく、明確な目的意識をもって行われています。

結局のところ、天才と呼ばれる人は、正しい努力を継続できる人と同義語なのかもしれません。

「質か量か」みたいな議論があるが、「質も量も」が正しいのでしょうね。

本の紹介351 あなたの前にある宝の探し方(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。
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←先日、昭和町の「Ribbon」に行ってきました。

写真は、「鶏ささみとアボカドの春巻」です。

味付けがしつこくなく、いくらでも食べられます。

どの料理を食べてもおいしいお店です。

今日は、朝から、徳島へ接見に行ってきます。

今日も一日がんばります!!

 

さて、今日は本の紹介です。
あなたの前にある宝の探し方 現状を一瞬で変える47のヒント (講談社+α文庫)

神田さんの本ですね。

神田さんの本は、いつも参考にしています。

とにかく内容がおもしろいのがいいですね。

いつも楽しく読んでいます。

さて、この本で「いいね!」とおもったのはこちら。

人生は矛盾にあふれている-依存を知らないと、本当の自立がわからない。貧しさを知らないと、本当の豊かさがわからない。悲しみを知らないと、本当の喜びを感じられない。痛みを知らないと、本当の快感を得られない。制約を知らないと、本当の自由がわからない。孤独を知らないと、本当のつながりを感じられない。この矛盾の中で、自分を発見する冒険をすることで、初めて力が授けられるのであって、矛盾から逃げていたら、お金を手にしたところで張り子の虎。何の魅力もなければ、オーラも宿らない。」(95頁)

自分が求めているものの反対側を知らなければ、求めているものの本当の良さはわかりません。

挫折を味わったことがある人だからこそ、成功したときの喜びを心から感じることができるのです。

過去に、貧しさ、悲しみ、痛み、制約、孤独を経験したことがある人こそ、これから経験するであろう本当の喜びを心から感じることができるのではないでしょうか。

生きていれば、うまくいかないときだってあります。

でも、そこで腐らず、いつか必ずトンネルを抜けられると信じて、できることをやる。

人生って、そういうものなんだと思います。

本の紹介350 一流役員が実践している仕事の流儀(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばっていきましょう!
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←先日、鷹匠の「器いろ」に行ってきました。

写真は、「朝霧ヨーグル豚とんかつ」です。

お肉は、レアの状態です。

この肉厚でありながら、しつこくないお肉、最高です。

今日は、午前中は、新規相談が2件入っています。

午後は、清水で行われる「第5回JOBコン」に参加します。 今年で3回目の参加になります。

今日も一日がんばります!!

さて、今日は本の紹介です。
一流役員が実践している仕事の流儀

以前、このブログで紹介をしました「一流役員が実践している仕事の哲学」の続編です。

今回の本も、一流、二流、三流に分けて、あるべき考え方、振る舞い等を説明してくれています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

チャンスがあってもそれをつかむ人とつかまない人がいます。もっと言えば、それがチャンスであることに気付かない人も多くいます。よくあるのが、自分の中で枠を作ってしまって選択肢を狭めている人。本当は『やり方』や『あり方』など、いくらでもあるはずなのに、自分の過去の実績と照らし合わせた結果、『なんだかリアリティがないな』と判断してしまうことです。・・・目の前に一段高いステージがあったら、迷わず上がっていきましょう。それが出世と成長のスパイラルのはじまりなのですから。」(173~175頁)

大きなチャンスにつながるお誘いを受けたときに、「自分にはまだまだ無理です・・」みたいなことを言う人、いますよね。

謙虚、謙遜が美徳とされる国で生活しているため、よくこのような発言を耳にします。

ものすごくもったいないですし、誘っていただいた方に失礼な気がしてしまいます。

一体、いつになったら、自分で「できる」と思うのでしょうか?

チャンスをチャンスと理解できず、自らその機会を放棄する人に、出世と成長の門を開くことはできません。

チャンスが来たときに躊躇せず手をあげられるように、日頃から一生懸命準備をするべきなのです。

暇があるから遊ぶのではなく、暇があるなら、自分の長所を伸ばすための準備をするのです。

プロとはそういうものだと思います。

本の紹介349 こうして、思考は現実となる(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。
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←先日、先輩の税理士と一緒に鷹匠にある「Venti Due」に行ってきました。

写真は、定番の「マリナーラ」です。

このもちもちっとした生地がたまりません。

この生地を敷ふとんにして寝てみたいです。

今日は、午前中は、示談交渉が1件入っています。

午後は、新規相談が1件入っています。

夜は、社労士の先生方を対象としたセミナーです。

今回のテーマは、「重要判例から読み解く賃確法6条の解釈のポイント」です。

しぶいテーマですが、いつかどこかでちゃんと勉強しておくべき論点です。

今日も一日がんばります!!

さて、今日は本の紹介です。
こうして、思考は現実になる

「思考は現実化する」というあまりにもよく知られている表現について、この本では、9つの方法を通して説明をしています。

思考の重要性を説く本はたくさんありますが、この本も同じ路線です。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

私たちは、『足りない』ことに対する心配や不平に、エネルギーの大部分を使ってしまっている。時間が足りない。運動が足りない。食物繊維が足りない。ビタミンEが足りない。給料が足りない。・・・この『足りない』という思い込みが、もしかしたら間違っているかもしれないなんて思いもよらない。むしろ、『足りない』という感覚が私たちの存在の核になっている。いつも不満を抱えながら、人生のすべてを『足りない』というレンズを通して見ている。」(259頁)

よく使う例えとして、コップに入っている水を見て、「まだ水がこれだけある!」と解釈するのか「もう水はこれだけしかない・・・」と解釈するか、という問題と同じです。

水の量は同じなのに。

事実それ自体に意味などないのです。

事実に意味を与えるのは、自分自身の解釈です。

「もう水はこれだけしかない」と解釈する人は、どんな場面でも「ない」というマイナス面に着目し、不満をもらし、自分が不幸であると嘆きます。

水の量は同じなのに。

私は、事実そのものが幸福感を与えるのではないと思っています。

幸福感を与えるのは、自分自身の解釈です。

それは、時に、単なる強がりやこじつけである場合もあるかもしれません。

でも、解釈の習慣こそが幸福感を与えることを知っている人は、他人に何と解釈されようと、それは他人の解釈であり、自分には関係がない(どうしようもない)と割り切ることができます。

このことに気づいている多くの人は、どんな状況においても、自分から「あえて」不幸になる選択(解釈)をすることはありません。

だって、そんな解釈をするメリットも必要もないからです。