Category Archives: 本の紹介

本の紹介2176 引き算する勇気#2(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も1週間お疲れさまでした。

今日は、本の紹介です。

今から10年前に紹介した本ですが、再度、読み返してみました。

帯には、「シンプルは、パワフル!」と書かれています。

まさにタイトルのとおり、足し算ではなく、不要なものを削ぎ落していくことを推奨しています。

あとは、それをやる「勇気」があるか、だけですね。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

企業体の中にあって、何をやめるべきかが、非常に大切なことである。新しいよい分野に展開する秘訣は、必ず捨てなければならない分野のものを捨てることであろう。資力に限界があり、スペースに限度があり、特に能力のある人に限度があることを知らなければならない(ソニー創業者 井深大)」(63頁)

やるべきことを決めるよりも、やらないことを決めるほうが勇気が必要です。

限られたリソースで何かを成し遂げようとするならば、あれもこれも手を広げている余裕はありません。

今後ますます人手が足りなくなってきます。

今ですら、もう余計なことに人を割ける余裕は全くない状態ですから。

これまでのような過剰とも思えるサービスの提供は、早晩、考え直すときがくるものと思います。

無駄を削ぎ、やるべきことを絞り、本質に専念する、ということです。

本の紹介2175 常識をひっくり返せばメシの種はいくらでもある#2(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も1週間がんばりましょう!

今日は、本の紹介です。

今から10年前に紹介した本ですが、再度、読み返してみました。

「差別化」の重要性がこれでもかというくらいに書かれています。

それは、決して商品やサービスだけでなく、自分自身の差別化も含まれています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

みんながそうしてるから、世の中がそうだから・・・そんな理由で自分の生き方を決めるのが一番バカバカしいし、それではいつまでたっても、会社からコスト扱いされるのが関の山だ。・・・まずは自分自身がどう生きたいのかしっかり考え、自己研鑽することで”差別化”し、”自分自身のグローバル化”を目指すことだ。」(199頁)

みんながそうしているから自分もそうする、というのはいかにも平均的日本人の発想のように思いますが、高度経済成長期ならいざ知らず、このご時世、みんなと同じで本当に安心ですか?

みんなと同じだと逆に不安になります、わたし・・。

Be different.

本の紹介2174 あっという間に人は死ぬから(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は、本の紹介です。

サブタイトルは、「『時間を食べつくすモンスター』の正体と倒し方」です。

時間の浪費をいかになくし、やるべきことにいかに時間を使うか、ということです。

多くの人が、毎日、忙しすぎて、本をじっくり読む時間すらないのではないでしょうか。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

『人間は考える葦である』という言葉を残した、フランスの哲学者ブレース・パスカルは、『人間の悩みの大半は、結局自分が何を求めているか分からず、余計なことばかり欲してしまうからだ』と述べています。」(53頁)

自分の幸せの定義が明確になっている人は、幸せでないことにできるだけ時間を使わなければいいわけです。

「時間を食べつくすモンスター」の多くは、自分の選択によって誕生しています。

つまり、「自業自得」であることが圧倒的に多いです。

安請け合いをしないこと

一度始めたらなかなか途中でやめられないこと・やめるのに経済的・心理的負担がかかることを安易に始めないこと

この2つを意識するだけでも幸せ度はかなり違うと思います。

何をやるかの選択も大事ですが、何をやらないかの選択はもっと大事だと思います。

本の紹介2173 自分のままで突き抜ける 無意識の法則(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も1週間お疲れさまでした。

今日は、本の紹介です。

結局、世の中は解釈でできている、ということを再確認できる本です。

同じものを見ても感じ方は人それぞれです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

うまくいっている人たちは、徹底した自分原因型なので、『自分が遭遇した病気や事故。これすらも、何らかの目的で自分がつくり出したものだ』と捉えます。」(168頁)

仕事において、ミスや失敗はつきものです。

しかし、だからといって、何度も同じミスや失敗をしていては進歩がありません。

反省するというよりは、ミスや失敗の傾向や根本的な原因を分析し、いかに同じようなミスや失敗を起こさない「仕組み」を作るか、ということがとっても重要です。

それでも同じようなミスは起こります(笑)

人間はせいぜいその程度の不完全な生き物だということです。

だからこそ、それを叱責しても仕方がなく、また、始末書を書かせても意味がないのです。

何度も起こる同じようなミスや失敗を「できる限り」防ぐ仕組みが必要なのです。

みんな、人間に多くを期待しすぎなのです。

本の紹介2172 CAN’T HURT ME(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も1週間がんばりましょう!

今日は、本の紹介です。

サブタイトルは「削られない心、前進する精神」です。

著者は、退役海軍特殊部隊員(ネイビーシール)の方です。

まさに、強いです。

今の時代に最も求められる力の一つです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

多くの人が、聞こえのいいことしか言わない取り巻きに囲まれている。失敗から立ち直ってまたチャレンジできるよう手を貸してくれる人じゃなく、甘い言葉で慰め、二度と挫折しないように守ってくれようとする人と一緒にいる。でも君に必要なのは、甘い言葉じゃなく、厳しいことを言ってくれる人、それでいて『不可能じゃない』と思わせてくれる人だ。」(407頁)

何か言えばすぐにパワハラだと言われ、モームリだと退職代行を使って光の速さで退職するこの時代に、こんな人はもうほとんどいません。

特に会社組織においては。

みんな、本当の意味での指導・教育なんてずっと前にあきらめているように思います。

若手社員の機嫌を損ねないように、辞められないように、やさしく、丁寧に、腫れ物に触るかのように接しているのが現状ではないでしょうか。

というわけで、仮に厳しいことを言ってくれる人、それでいて「不可能じゃない」と思わせてくれるメンターを求めるのであれば、雇用関係にない、会社の外に求めるしかないのかな、と思います。

職場の上司、先輩にそれを求めるのは、酷というものです。

本の紹介2171 弱者の兵法(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は、本の紹介です。

サブタイトルは「折られてしまいそうな君たちへの遺言」です。

弱者のゲームチェンジのしかたが書かれています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・最近になってこのフィクションは綻び始めています。いや、一部の人々が、あることに気づき始めているといった方が正しいかもしれません。その『あること』とは何なのでしょうか?それは、最適な選択肢が、日本フィクションの外にある、だと私は思います。これまで教わってきたことをしなくても、もっといい選択肢があるし、それを選んでもいいんだよ、ということです。」(81頁)

よく出される例としては、お寿司屋さんでの修行でしょうか。

賛否両論ありますが、「もっといい選択肢」、すなわち、何年も下積みをしないで、YouTubeを見て、どんどん握ってみるみたいな。

昔から受け継がれている「べき論」の多くは、実はたいした理由がないものも多く存在します。

学校の意味不明な校則などもその一例です。

社会や組織のメインストリームからは外れることになるかもしれませんが、一度、外れてしまえば、はるかにそちらのほうが生きやすいことがすぐにわかることでしょう。

そう。みんな、メインストリームから外れるのが怖いのです。

本の紹介2170 仕事ができる人の当たり前(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も1週間お疲れ様でした。

今日は、本の紹介です。

本のそでに「仕事ができる人になる唯一の秘訣は誰でも『当たり前』にできる仕事の基本を徹底的にやり切ることです。」と書かれています。

ある人にとっての「当たり前」は他の人の「当たり前」ではありません。

そもそも人によって「当たり前」の中身が全く異なるからです。

実際のところ、やり切る人とそうでない人は、ごく一部の例外を除き、早いうちに決まっており、途中で両者が入れ替わるということはまずありません。

人は若い頃に培った習慣に支配されながら人生を生きていくため、良くも悪くも、そう簡単には変わりません。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

仕事を軽視し、プライベートを重視しすぎると、短期的には楽しくても、いつまでたっても自分の人生をコントロールすることができません。その結果、長期的に見るとプライベートにかける時間もお金も脅かされることになるのです。死を意識することで生を実感できるように、実は仕事ができる人になることが、プライベートを充実させる一番の解決策になります。」(272頁)

仕事も勉強もスポーツも、最初が肝心です。

初期の段階で、いかなる習慣を身につけたかが、その後の長きにわたる人生に強く影響を与え続けます。

短期的な快楽を求める人と、長期的な計画の下、こつこつ積み重ねている人で、10年後、20年後、同じ人生であるはずがありません。

最初からワークライフバランスなんてことを言っている成功者を、私は見たことがありません。

本の紹介2169 世界の一流は「休日」に何をしているのか(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。今週も1週間がんばりましょう!

今日は、本の紹介です。

「一流」が休日にすること、絶対にしないことがまとめられています。

特に驚く内容が書かれているわけではなく、やるべきことをやり続けることの大切さを再確認できるものです。

三日坊主ではなにをやっても結果は出ません。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

『エネルギー管理』という発想は、日本のビジネスパーソンには馴染みが薄いと思いますが、世界の一流ビジネスパーソンは、『集中力』と『モチベーション』と『生産性』を高めるために、『限られた時間』と『限られた自分のエネルギー』を最適配置するという考え方をしています。
トニー・シュワルツの主張も、簡略化すれば、『いかに重要なところにエネルギーを費やすか?』に重点が置かれています。」(196頁)

エネルギー管理なんていうかっこいい言葉を使わなくても、限られた時間とお金を何に投資してきたかが、ビジネスにおけるその人の商品価値に決定的な影響を与えていることは明白です。

やるべきことをやり続け、やるべきでないことに時間とお金を使わない。

本当にシンプルなプリンシプルです。

人生は、すべて習慣によって支配されているということです。

本の紹介2168 会社をつぶさない社長の選択(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は、本の紹介です。

著者は税理士の方です。

「客単価を上げるvs客数を増やす」、「外注化するvs社員を雇用する」、「社宅を借り上げるvs住宅手当を支給する」などの選択がいくつも掲載されています。

税理士と弁護士では意見が異なる内容もあり、とてもおもしろかったです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

成長する会社はほとんどと言っていいほど、社長自らが研修に行って勉強しています。学ぶことに対する自己研鑽のモチベーションがとても高いのです。一方、伸びない会社の社長は、研修があると自分は行かずに社員に行かせます。ですから、社員のスキルは上がるのですが、社長がまったくスキルアップをしない状態となります。」(278頁)

率先垂範を基本とするのであれば、自身が勉強をしない限り、説得力がありません。

子に対して「勉強しなさい」と言いながら、自分はまったく勉強していない親のように。

まあ、反面教師という言葉もありますのでなんとも言えませんが。

本の紹介2167 ストレスゼロの生き方#2(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は、本の紹介です。

今から6年前に紹介した本ですが、再度、読み返してみました。

パワフルな言葉が並んでいます。

共感できる内容ばかりです。

ストレスだらけの生き方をしている方が果たしてこの本を手に取るかわかりませんが、この本に書かれていることをやれば気持ちは多少楽になると思います。気休め程度ですが。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

これだけはいっておく。他人や政治があなたの人生を変えてくれることは絶対にない。うまくいかない理由を外部の要因のせいにするな。『親が悪い』『政治が悪い』と自分以外の何かを責めるのは簡単だ。実際にそうかもしれない。が、それでは前に進めない。すべて自分の責任だと割り切って問題に向かい合うことでしか改善は望めない。外部要因はコントロールできないのだからほうっておけ。コントロールできるのは自らの行動のみだ。人生は己の手で切り拓いていくと覚悟を決めろ。」(92頁)

他責思考はそう簡単には変わりません。

今の自分の不満を社会、会社、政治、時代、親、上司のせいにしたところで、状況は何1つ好転しないことは自分が一番よくわかっているのです。

一見、自分のせいではないと思われることであっても、冷静に客観的に考えれば、自分の決断や選択が遠因であることは少なくありません。

とはいえ、良くも悪くも、人はそう簡単に変わりません。

一度作られた習慣や考え方の癖を修正するのは至難の業です。