Category Archives: 本の紹介

本の紹介563 出世の教科書(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
出世の教科書

会社で「出世する人」と「窓際の人」を比較する形式で書かれています。

組織に属していない人でも、参考になる記載が多々あります。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

出世する人は、相手の話に『。』が出てくるまで話さない。
窓際の人は、相手の話に『、』が出てきたら話し始める。」(142頁)

出世する人は、いかに相手の話を膨らませるかを考える。
窓際の人は、いかに自分の話を膨らませるかを考える。」(148頁)

いかがですか。

みなさんの周りにも、こういう「窓際の人」いませんか?

人はみな、自分の話をするのが大好きです。

自分の話を聞いて欲しくてたまらないのです。

それに対して、人の話を聞くというのは、忍耐と技術を要するので、誰もができることではありません。

私たち弁護士という仕事は、「いかに上手に話すか」よりも「いかに上手に聞くか」のほうがよほど大切です。

「この弁護士に依頼したい」と思う主な理由は、きっと「この弁護士、話がうまい」ではなく、「この弁護士、話させるのがうまい」なのだから。

本の紹介562 たった2分で、自分を超える本。(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は本の紹介です。
たった2分で、自分を超える本。: 心の「格差」を逆転する64のビジョン

この本のサブタイトルは「心の『格差』を逆転する64のビジョン」です。

格差は存在する。だから超えていくのだ。」とも書かれています。

とても前向きな本です。僕は好きです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

格差に対して不満を言っている人は、野口英世やヘレン・ケラーの伝記を読んだことがないのだろうか。以上の名前を挙げた人々が、どのようにして格差を超えたのかについても、本やインターネットですべて知ることができる世の中になった。これだけの環境が整備されていながら、格差という言葉を安易に使ってはいけないと私は思う。縄文時代も戦国時代も現代も、人間にはいつも二通りしか存在しなかった。文句ばかり言って一歩も動かない人間と、文句を言われながら動いた人間だ。」(27頁)

「人間にはいつも二通りしか存在しなかった。文句ばかり言って一歩も動かない人間と、文句を言われながら動いた人間だ」

この文章、私はすごく好きです。

そして、自分は後者でありたいと思います。

結局、文句や愚痴を言っていても、状況は何一つ変わらないことを自分が一番わかっているはずです。

自分で動かない限り、今の状況を変えることはできないのです。

本の紹介561 何を捨て何を残すかで人生は決まる(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
何を捨て何を残すかで人生は決まる (青春新書インテリジェンス)

レバレッジシリーズでお馴染みの本田直之さんの本です。

久しぶりに著者の本を読みましたが、スタンスがぶれていません。さすがです。

人や物や金や常識に対する執着からいかに脱するか。

そのような生活を受け入れる勇気と覚悟を持てるかが鍵になると思います。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

会社の外でも通用する人に共通しているのは、練習量の多さと練習への取り組み方を知っている点です。加えて、練習を積んでいる人は『量が質に変わる瞬間』を経験しているので、ますますトレーニングという自己投資に多くの時間を使うようになります。例えば、イチローが『今日も練習しなきゃいけない。嫌だな』とぼやいている姿は想像がつきません。彼らプロのスポーツ選手は、もっとうまくなりたいという思いがあるから自らの意志で動きます。・・・『やらされている』と『やりたい』の間にはとてつもなく大きな差があります。」(150~151頁)

同じ時間、同じ仕事をしても、「やらされている」人と「やりたい」人とでは、成長速度は、雲泥の差です。

「強くなりたい」「うまくなりたい」と心から願う人と嫌々やる人で成果が同じはずがありません。

日々の積み重ねにより、1年後、3年後、5年後と、その差は開く一方です。

自分が10年後、どうなっていたいのかを明確にイメージすることが大切ではないでしょうか。

「1日も早く一人前になりたい」「ナンバーワンになりたい」と願い日々努力する者が、「少しでも楽をしたい」「少しでも休みを多くとりたい」と願う者が負けるはずがないと確信しています。

本の紹介560 お金と人を引き寄せる50の法則(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばりましょう。

今日は本の紹介です。
お金と人を引き寄せる50の法則

どういう姿勢で仕事に臨めば上に上がっていけるのか。

仕事のマナーや社会における暗黙のルールを教えてくれます。

上に上がっていく人は、こういうことを自然とやっているのです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

同行訪問というのは、チャンスを与えられたということだ。せっかくのチャンスを生かすも殺すもすべてはあなた次第である。命がけでチャンスを生かすためには、気力体力ともに準備を万全にして本番に臨むべきだ。それがプロというものだ。最低でも同行している上司より部下のほうが真剣に傾聴していなければお話にならない。真剣に傾聴した部下は、次のチャンスを必ず与えてもらえる。」(86~87頁)

会社に入りたてのみなさん、是非、このことを覚えておきましょう。

せっかく一緒について行く機会が与えられたにもかかわらず、ただ横で座っている傍観しているだけでは、お話になりません。

もはや次の機会はないと思いましょう。

上司や先輩の話す内容、話し方、口調、声のトーン、顔の表情、クロージングの仕方など、ありとあらゆることを自分のものにする場だと心得ることです。

終わった後も、上司や先輩に対して、「ありがとうございました」「勉強になりました」だけではなく、自分の疑問をぶつけるのです。

上司や先輩は、後輩の本気度を見ているのです。

認めた後輩を上司や先輩は本気で育てようとしてくれます。

まずは自分が本気にならないと状況は変わりません。

本の紹介559 松下幸之助 パワーワード(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
松下幸之助 パワーワード  ― 強いリーダーをつくる114の金言

著者自身の経験を踏まえ、松下幸之助さんの言葉を仕事にどう活かしていけばいいのかを説明しています。

タイトルのとおり、言葉の持つパワーを感じることができる本です。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

幸之助さんが、部下の方とお茶を飲みながら雑談されていたときのこと。部下の方から余暇の過ごし方について聞かれ、幸之助さんは、『心を許して余暇を楽しむような人は、経営者にはなれんわなぁ』と言われたそうです。・・・『そんな楽なものではない。社員を何万人と抱えて経営に携わるのは、その人たちの命を預かるということや。それを考えれば経営者は四六時中経営のことを頭から離さない、そういう心持ちでやっていかんとダメなんや。織田信長は酒を飲んでいても隣国のこと、敵国のことを片時も頭から離さなかった。大将というのはそういうもんや。たとえ遊んでいるときでも、これは経営に役立つんじゃないか、仕事に活用できるんじゃないかと考える。そういう人でないと経営者にはなれんわな』」(175~176頁)

社員が何万人といなくても、経営者はかくあるべきだと思います。

経営者は従業員の命を預かるという発想を持たなければなりません。

私は、会社の誰よりもよく働くのが経営者であるべきだと思っています。

一番楽をして、一番多くの給料をもらっている経営者に誰がついていくのでしょうか。

私が従業員なら、誰よりも仕事が好きで、誰よりも仕事に情熱を注ぐ人の下で働きたいと思います。

本の紹介558 人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。

本を読むことの大切さが説かれています。

いろんな方が言っているとおり、本ほど費用対効果の良い買い物はありません。

1000円ちょっとで人生が変わることだってあるわけですからね。

もっとも、この本を買って読む人は、すでに、人生で大切なことはすべて書店で買えることを知っている人です(笑)

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

人の話を聴いて『つまらない』と言う人がいます。本を読んで『つまらない』という人がいます。その人は知性がない人です。知性のある人は、100人中99人が『つまらない』とそっぽを向いてしまうものを、『これは面白い!』と飛び込んでいくことができます。当たり前でありきたりのことに対して、当たり前に解釈しないことが知性のある人の特徴です。」(106頁)

以前にも同じようなことを書きましたが、多くの人が「つまらない」とか「当たり前」と感じることに対して、「おもしろい」「すごい」と感じられるかが勝負だったりします。

本もセミナーも一緒ですね。

目の前にある仕事もそうですね。

仕事それ自体に「面白い」「つまらない」「大変」という意味付けはありません。

仕事に意味を与えているのは、自分自身です。

仕事を「つまらない」と感じて、何か得があるでしょうか。

だからこそ、解釈のしかたを変えなければ、何度「転職」しても「天職」に巡り会うことはありません。

人生はすべて解釈でできているといっても過言ではありません。

解釈一つで同じ人生が幸せにも不幸になります。

本の紹介557 20代のうちに知っておきたいお金のルール38(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は本の紹介です。
20代のうちに知っておきたい お金のルール38

タイトルでは、「お金のルール」となっていますが、内容的には、お金というよりは仕事や生き方全般のルールについて書かれています。

簡潔にポイントが書かれているので、とても読みやすいですね。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

お金持ちは人の才能には明確な格差がある事実を認めている。成功には次の2つの決断が必要だ。1つ目は自分の何を活かして勝負するかを決断すること。2つ目は自分の何を諦めて時間を生み出すかを決断すること。何を活かすかを決断するために、何を諦めるかを見極める。諦めるためには、食わず嫌いをせずに必ず一度はチャレンジしてみる姿勢を持っている。」(142頁)

これから仕事で勝負をしようと考えている若手のみなさん、是非、ここに書かれていることを頭に入れておきましょう。

実際、自分でやってみなければ、勝てる分野なんてわかるわけないのですから。

それは決して遠回りではないのです。

自分が得意と思っている分野よりも、もっと勝てる分野に出会う可能性があることを、やる前から捨ててしまうのはもったいないわけです。

まずは慌てず、与えられた仕事は何でもやってみる!

そこで力をつけるのです。

これを5年も続ければ、自ずと勝てる分野が見つかりますよ。

本の紹介556 経営者が絶対に「するべきこと」「してはいけないこと」(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
経営者が絶対に「するべきこと」「してはいけないこと」―50「Do’s」&「Don’ts」FOR BUSINESS SUCCESS

タイトルのとおり、経営者がするべきこととしてはいけないことが書かれています。

奇をてらうのではなく、原理原則に基づいた経営をするのが王道であることを再認識することができます。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

40年以上の経営経験から、強く実感していることがある。それは『優れた経営者には例外なく原理原則とバランス感覚がある』ということだ。・・・原理原則の対局には我流、自己流がある。自己流のみに溺れると企業の成長は早晩止まってしまう。優れた経営者は、自己の個性やアイデンティティは大切にしながらも、原理原則を見事に身に付けている。これが第一の能力であり、第二がバランス感覚だ。」(3頁)

問題は、この「原理原則」や「バランス感覚」をどう学ぶか、です。

私は、自分がメンターだと思う経営者に教えを乞うことが一番だと思っています。

頻繁に会い、直接話を聞く、本を出しているのであればすべて読んでみる。

そしてとにかく真似をしてみる。

それも中途半端にではなく、徹底的に真似をするのです。

「こういう場面であの人はどういう行動をとるのだろう」と想像してみる。

この繰り返しです。

いつしか、真似をしていることすら忘れてきます。

無意識にメンターと同じような行動や考え方をとるようになっていたら完璧です。

本の紹介555 たった1人との出逢いで人生が変わる人、10000人と出逢っても何も起きない人(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばりましょう。

今日は本の紹介です。
たった1人との出逢いで人生が変わる人、10000人と出逢っても何も起きない人

タイトルに出てくる「たった1人との出逢いで人生が変わる人」と「10000人と出逢っても何も起きない人」の差って何でしょうね。

この本では、安易な「人脈づくり」はおやめなさいと言っています。

すればするほど人生を変える「たった1人」から遠のくわけです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

人脈がすばらしいということは、人望が厚いということ。ここに議論の余地はない。では人望の厚い人というのはどんな人だろうか。誰にでもいい顔をする人ではない。反対だ。身近な人を大切にする人が人望の厚い人だ。仕事でいえば関わった人を大切にする。この人と一生付き合っていこうと決めた人をとことん大切にする。一生付き合っていこうと決めた人が、助けて欲しい時にすべてを放り出しても飛んでいく。」(127頁)

そうです。これが「たった1人」なのです。

どれだけたくさんの人を知っていても、それが浅い関係であれば、1000人であっても、10000人であっても、同じことです。

助けてほしいときにすべてを放り出しても飛んでいける関係は、もはや「人脈」などいう薄っぺらい言葉では言い表せません。

そういうつながりを「仲間」「兄弟」と呼ぶのではないでしょうか。

生きているうちに、仲間・兄弟が1人でもできれば、10000人の人脈よりもよほど価値があると思います。

本の紹介554 私たちの人生の目的は終わりなき成長である(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
私たちの人生の目的は終わりなき成長である

タイトルがいいですね。

人生の目的は、「成功」ではなく「成長」だということです。

それも「終わりなき」成長です。

こう考えた時点で、「やりきった」という、いわゆる「燃え尽き症候群」のような感情は生まれないのでしょうね。

死ぬまでにどこまで成長できるのか、それこそが人生の目的だと考えています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

相手の短所を指摘するのはそれこそ幼児でもできるが、相手の長所を見つけることは知性がなければできない。」(153頁)

寛容という言葉が死語になりつつある現在の日本においては特にそうですね。

いずれも習慣の話だと思います。

人の良いところを探すくせがついている人は、自然とそれができるのに対して、その逆もまたしかり。

これは、メンターとの関係についても同じことが言えると思います。

メンターから学ぼうとするときは、メンターの良いところだけを見ればいいのです。

メンターに100%の完璧さを求めてはいけません。

そんなの無理ですから。

100%完璧な人などいないことは、自分が一番わかっているはずです。

100%を求めているうちは、永遠にメンターは見つかりません。

本当は目の前にいるのに。

いいところはそのまま受け入れる。

よくないところはそのまま受け流す。

そのくらいの寛容さをメンティーは持つべきです。

よくないところがあっても、それを含めて、自分がメンターとして選んだわけですから。