Category Archives: 本の紹介

本の紹介533 心臓外科医の覚悟(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
心臓外科医の覚悟  角川SSC新書  医師という職業を生きる (角川SSC新書)

著者は、川崎幸病院の大動脈センター長の医師です。

いろいろな医師の本をこれまでにも紹介してきましたが、やはり一流の医師は心身ともにタフです。

本当に勉強になります。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

私のところに修業に来て、1年もしないうちに辞めていく外科医がいる。辞める理由は様々だが、共通しているのは『しんどい、つらい』ということ。・・・そもそも医者→外科医→心臓外科医→大動脈外科医という順番で過酷になることは、最初からわかっていたのではなかったのか。最初からわかってはいたが、『こんなに大変とは思わなかった・・・』となる。たとえば、自分があの山の頂上まで登ろうと決めたとき、それは条件をつけてから登り始めてはいないだろうか。口では『頂上まで登ります』と言っておきながら、自分の中では、『途中に大変な箇所がなければ、頂上まで行く』、という条件をつけて登る人間が多い。そのような人間は、途中で困難に出くわすと、頂上に行くことをあっさりあきらめてしまう。
そうではない。自分が頂上まで登ると決め、覚悟したからには、どんな困難があっても、目の前の壁を突破して、最後まで登り切らなければならない。その覚悟がないために、途中で挫折するのではないか。」(120~121頁)

この文章でキモとなるのは、「覚悟」という2文字です。

これは医師に限らず、弁護士もそうですし、どんな仕事でも同じです。

ハードワークをする覚悟もないのに、人を助けようなどと思うこと自体がそもそも間違っているのだと僕は思います。

自己犠牲を厭わず、自分を頼ってくれる人のためにどれだけ汗をかけるのか。

そのことを天職だと思えるのか。

そう思える人にとって、医師や弁護士という仕事は本当に天職です。

そう思えない人にかぎって、天職を探して転職を続けるのでしょうね。

職場を変えても、天職を探しているうちは永遠に天職など見つかりません。

天職とは探すものではなく、そう感じるものだからです。

本気で人を助ける覚悟がある人だけが患者さんや依頼者に選ばれ続けるのだと信じています。

本の紹介532 成功する人の考え方(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は本の紹介です。
成功する人の考え方

成功している人たちを観察すると、一定の共通点が見つかりますが、

この本はそれらをまとめた本です。

いきなりすべてを真似することは難しいですが、たった1つでも真似をするだけでも、確実に力がつくように思います。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

戦国時代に山中鹿之助という武将がいた。・・・彼は自ら困難を望んだ。そしてこの有名な言葉を残した。
『願わくば、我に七難八苦を与えたまえ』
成功には必ず問題がついてくる。・・・問題があっても慌てる必要はない。問題は、キミを未来へと運ぶための通らなければならない階段なのだ。」(151頁)

いざ問題が起きたときの心構えとして、山中鹿之助さんのこの言葉はとても参考になります。

発生した問題について、直視し、慌てることなく、できる対応をとる。

問題から目を背けるのではなく、正面から対応することでしか先に進めないのです。

いかに問題が起こらないようにするかも当然大切ですが、それと同じくらい大切なのは、いざ問題が起こったときにどのように対応するか、なのだと思います。

本の紹介531 熱狂宣言(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
熱狂宣言

ダイヤモンドダイニングの松村厚久社長に関する本です。

自身の病気のことについても書かれています。

頭のてっぺんから足の先まで、100%仕事大好きな経営者です。

仕事が楽しくて仕方がないことが伝わってきます。

とても素晴らしい社長だと思いました。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

経営は現実を直視できなければ成り立たない。リアルワールドでの戦いです。夢想や現実逃避なんて許されるはずがない。上場して、100店舗100業態を達成し、株主やお客様や社員のために次の目標を掲げた自分が、自分で立ち上げた生業に反することをしていたらみっともないし、恥ずかしいですよ。そう思ったら、30代でパーキンソン病を発症する人生こそが自分のものだと素直に思えました。そこのボーダーを超えると、次には、この病気に罹ることにも意味があったはずだ、という気持ちになりました。・・・この病気がもたらす苦しさ、辛さを知ることでしか、できなかった何かがあるのかもしれない。そして、自分がその何かを探り当てることができたなら、今度はそれをテーマに取り組んでいきたい。ダイヤモンドダイニング社長の松村ではなく、パーキンソン病の松村に与えられたミッションが必ずあるはずです。いや、あります」(221~222頁)

「経営は現実を直視できなければ成り立たない」

「夢想や現実逃避なんて許されるはずがない」

この著者の言葉は、経営者であればみな共感できるものではないでしょうか。

事業を継続し、従業員の生活を保障するという責任を経営者はみな負っているわけです。

気を抜けば、会社なんてあっという間に傾いてしまいます。

落ち込んだり、現実逃避をしている暇などないのです。

現状に満足することなく、常に成長することを目標に、前に進むことが求められているのです。

本の紹介530 君にはもうそんなことをしている時間は残されていない(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばりましょう。

今日は本の紹介です。
君にはもうそんなことをしている時間は残されていない

とてもわかりやすい本です。

「人生に無駄なことなどない」と言われますが、私は別の考え方ですかね。

むしろ無駄なことだらけだと思っています。

帯には「時間は命の断片だ。」と書かれています。 そのとおりです。

成功している人たちの時間に対する感覚を知るにはとてもいい本です。

おすすめです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

電話で嫌われる人は、話の長い人だ。電話をかけられた相手は、いつも取り込み中だということを忘れてはいけない。・・・さっさと結論を述べてしまえば、後は相手に身を任せればいい。相手に時間があって興味を持てば、長時間話し続けるかもしれない。相手に時間がなくて興味もなければ、短時間で終わる。それだけのことだ。」(64頁)

結局は、「相手のことを考える」ということに尽きます。

長い時間、だらだら話を聞かされて、良い気持ちになる人がいるでしょうか。

特にビジネスにおいては気を付けなければいけません。

みんなただでさえ忙しいわけですから、できるだけ手短かに話をするのがマナーです。

すべてのことを最初から伝えようとしなくてもいいのです。

まずは結論だけを伝える。

相手がその理由に関心があるのであれば、「どうして?」と聞いてきますから。

会話の最初に「結論から言いますと」、「端的に言いますと」と付けるだけでかなり話し方は変わると思います。

「話が長い」とよく言われる人は、是非、やってみてください。

本の紹介529 ある日突然40億円の借金を背負う-それでも人生はなんとかなる。(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
ある日突然40億円の借金を背負う――それでも人生はなんとかなる。

相続により40億円の借金を背負った社長が見事、借金を完済したというお話です。

普通なら、とても返済できるような金額ではないと考え、相続放棄や自己破産を考えるところですが、

経営方針を考え直すにより、会社を復活させた素晴らしい経営者です。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

愛読書といっていいのかわからないが、私は長年にわたって、戦没学生の手記である『きけわだつみのこえ』に救われていた。何冊も購入して、事務所や自宅、電話の横、クルマの中など、さまざまな場所に置いていた。苦しくなるたびに、そのときその場で手に取って開けるようにするためだ。ここに書かれている方々の思いを考えれば、今の自分の苦難など何でもないと思えた。借金がでかくて、銀行から屈辱的なことをいわれたところで、それがどうした-この方々の無念に比べれば、自分の境遇を嘆くなんて甘えている。」(177頁)

「~と比べたら」、「あのときと比べたら」と、今の自分よりも大変な状況を思い浮かべることによって、今の困難な状況を乗り切る気持ちが湧いてくる、という発想はとても大切ですね。

最初が肝心と言われるのは、まさにこれと同じ感覚なのだと思います。

弁護士になりたてのころは、右も左もわからないので、何をやるにしても時間がかかります。

早く仕事を覚えたい、早く一人前になりたいと思い、誰よりも早く仕事を始め、誰よりも遅くまで仕事をする。

私は、圧倒的な努力を続けることでしか自信をつけることはできないと思っています。

5年間、これを続けられたら、仕事に対するスタンスが固まるのではないでしょうか。

5年続けたら、10年続けられますから。

本の紹介528 柳井正の希望を持とう(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
柳井正の希望を持とう (朝日新書)

特に理由はないのですが、これまで柳井さんの本をあまり読んでこなかったので、

ここにきて一気に読んでみました。

抽象的な理屈にとどまっておらず、指摘が常に具体的です。

とてもいい本だと思いました。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

私は夕方、会社を出ると、そのまま自宅に戻る。夜のつき合いや会合にはあまり出ることはない。人脈作りのために、夜のつき合いに励む人がいるけれど、そんなことをしなくても、普通に仕事をしていれば人との出会いもあるし、大酒を飲んだからといって、肝胆相照らすわけでもないでしょう。残念ながら、夜のつき合いに熱心で、立派な業績を上げたとか、すごい仕事を成し遂げた、出世した人を聞いたことはない。」(115頁)

仕事を始めたばかりのときは、人脈をつくるためにいろんな会に参加するのは、多くの方が経験されることだと思います。

その結果、運命的な出会いに巡り会うこともあると思います。

でも、これはあくまでも最初のうちだけです。

経験年数が増えてくれば、自然と仕事を通じて人の輪が広がっていきますので、無理にいろんな会に参加しなくても、つながるところは自然とつながるようになっています。

出会うべくして出会ったという感じです。

まずは自分に力をつけることです。 これが絶対条件です。

そうすれば、自然と出会いが舞い込んできます。

本の紹介527 お金の科学(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は本の紹介です。
(文庫)お金の科学 (サンマーク文庫)

ジェームス・スキナーさんの本です。

サブタイトルは、「大金持ちになる唯一の方法」です(笑)

決して小手先のノウハウが書かれているわけではなく、成功するためのマインドが書かれています。

どちらかというと、「成功するための唯一の方法」という方がしっくりきます。

常に持ち歩くに値する本です。 おすすめです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

アーノルド・シュワルツェネッガ-がミスターオリンピアを目指してトレーニングをしていたとき、雑誌のインタービューを受けた。そして、次のように質問された。
『10回、重りを上げるとき、一番効果が出るのは何回目でしょうか』
彼が答えた。
『12回目だ』
ほとんどの人は、人生を最低限の努力で済まそうとしている。滑り込みセーフで通そうとする。ぎりぎりの線で抜け出そうとする。しかし、裕福になるプロセスは、今の自分以上の存在になるプロセスである。そして、今以上の存在になる唯一の方法は、今の状況を超える努力をすることだ。・・・自分の基準を上げよう。星を目指そう。ほかの人があなたに要求する以上のことを自分自身に要求しよう。」(203~204頁)

どうですか。

このような考え方に基づいて、不断の努力をすれば、成功すると思いませんか。

できるだけ楽をして、できるだけ努力をしないで、それでいて、成功はしたいというのはもう無理だと理解すべきです。

人が10回までしかやらないところを、成功したいなら、12回やるべきなのです。

8回しかやらないのに、それでいて12回の人と同じように成功したいと願うのは、もはや赤ちゃんのわがままのレベルです。

あとはやるかやらないか、やり続けるか、途中で投げ出すかの問題だけです。

本の紹介526 朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!

このブログに何度も登場しています株式会社武蔵野の小山社長の本です。

今回は、朝の掃除に着目した本です。

なんで朝掃除をすると会社が儲かるのか、すぐには結びつかないと思いますが、ちゃんと理由があるようです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

マネをするときは、『そのままマネする』ことが大切です。工夫をしてはいけません。・・・私はこれまでたくさんの会社を見てきましたが、業績が悪い会社ほど、一社の例外もなく、工夫を加えています。一方、黒字の会社は、そのままマネをしています、120%以上伸びている会社は、一社の例外もなく、素直にマネをしています。『あいうえお』は『あいうえお』と覚えれば使えるのであって、『あ』を『あ』と書く理由がわからなくても困りません。」(211頁)

同感です。

小山社長の仰るとおりです。

成功している人や会社の真似をすることはとても重要です。

その際、少し自己流を混ぜてやってしまう人がいるのですが、たいてい逆効果です(笑)

「守・破・離」の理屈から言えば、真似をし始める段階で自己流を入れる理由は全くありません。

真似をする場合には、そのまま受け入れる覚悟が必要なのだと私は思います。

結局、素直な人間が伸びると言われるのは、素直に成功者の真似をでき、そのままの形を受け入れられるからなのでしょう。

本の紹介525 資産15億円男が調べまくった成功者たちの(秘)習慣(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばりましょう。

今日は本の紹介です。
資産15億円男が調べまくった成功者たちの(秘)習慣-THE Kノート- (コア新書)

著者は、大阪のタレントの方です。

本の内容としては、偉人や成功者の言葉を紹介し、著者自身の解釈が書かれているものです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

常にライバルの成功を願う-タイガー・ウッズ」(168頁)

彼は、常日頃から『相手が失敗しなければ勝てないプレーヤーは二流であり、最高の相手に勝手こそ真の勝者である』と言っていたそうです。」(170頁)

すばらしい考え方だと思います。

相手が調子の悪さを願うのではなく、むしろ、相手の絶好調を願う。

普通の感覚では受け入れにくい考え方かもしれません。

でも、本当に一流のプレーヤーは、そんな状態の相手に勝っても、それは自分の実力ではないと考えるのでしょう。

巷では足の引っ張り合いが横行している中、ライバルの絶好調を願うという心の持ち方は、非常に前向きであり、是非見習うべきだと思いました。

本の紹介524 凡人と成功者を分ける「紙一重」の習慣(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
凡人と成功者を分ける「紙一重」の習慣

著者曰く、成功者とそうでない者との日常生活における習慣の差は、「紙一重」だそうです。

大きな違いがあるように思えるのですが、実は、小さな違いの積み重ねにより、結果として大きな違いになっているのだと。

私もそのとおりだと思います。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

偉大な人物には目標があるが、平凡な人物には願望があるだけだ。」-ワシントン・アーヴィング(小説家・エッセイスト)(48頁)

「こうなりたい」と思うことは、誰でもできます。

「こうなりたい」と思い、実際に準備ができる人は、それほど多くありません。

強く願うことだけでは、目標は達成できません。

日々の生活の中で、その願う場所に向かって歩き続けなければなりません。

毎日の小さな小さな積み重ねを大切にできるかどうかで、人生は大きく変わってくるのだと確信しています。