Category Archives: 本の紹介

本の紹介387 人生は「引き算」で輝く(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は今年最後の本の紹介です。
人生は「引き算」で輝く 本当の自分に目覚める話

著者は、「鏡の法則」の方です。

何かに執着することをやめ、すべてに感謝することの大切さを説いています。

とても良い本です。 おすすめです。

何度も読むに価値があると思います。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

しかし人は、引き算がもたらしてくれる恩恵になかなか気づかず、引き算を不幸なことと考えます。そして、引き算によって大きな痛みを味わいます。私が思うに、その痛みを大きくしているのは執着心です。人は手に入れたものを『自分のもの』として所有したがります。自分が所有することに強く執着します。そして、その執着心ゆえに、手に入れたものと自分が別のものであることを忘れてしまい、その結果、それらと自分が一体化してしまうのです。それゆえ、それらを失ったとき、自分の一部を切り取られたかのような喪失感を味わいます。」(40~41頁)

人間が持つこの「執着心」というのは本当にやっかいなものです。

本当は「自分のもの」なんかじゃないのに、あたかも自分の所有物であるかのように錯覚してしまう。

ここでいう「もの」は多くの場合、「物」ではなく「人」であることが多いです。

自分の「もの」なんだから、自分の言うことを聞いてくれて当たり前だと。

よく「当たり前」の対義語は「感謝」だと言われますね。

執着心が強いと、感謝することを忘れてしまいます。

そうなると、うまくいくものもうまくいかなくなるわけです。

あまり物や人に執着しすぎないことが大切なのだと思います。

本の紹介386 無駄に生きるな熱く死ね(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばっていきましょう!

今日は本の紹介です。
無駄に生きるな熱く死ね (Sanctuary books)

タイトルがいいですね。

少し古い本ですが、いい本なので紹介します。

この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

若さの特権は『無限の可能性』ではなく、恐れない心と、突き進む力を持っていることである。人生経験を積めば積むほど、逆にいろんな恐怖を知るだろう。悩んでいる時間なんてあったら、いますぐ自分から動いた方がいい。あなたが立ち向かうべき最強の敵は、あなた自身が作り出した恐怖だ。」(25頁)

「あなたが立ち向かうべき最強の敵は、あなた自身が作り出した恐怖だ」

いい言葉ですね。

どんな場合でも、最強の敵は、詰まるところ、自分自身です。

面倒くさい、やりたくない、やめたい、行きたくない・・・

どんな場合でも、大切な一歩を阻むのは、時間がないことでも、お金がないことでも、景気が悪いことでも、置かれている環境が悪いことでもなく、弱い自分に負けることです。

毎日が弱い自分との闘いです。

寒い早朝にふとんから出るところから、弱い自分との闘いですから(笑)

そんなときは、気合いを入れて「弱い自分なんかに負けないぞ!」と言ってみるのです。

ばかばかしいと思う方もいるかもしれませんが、一度やってみてください。

基本は、気合いですから。

本の紹介385 みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。勝つ広告のぜんぶ

広告戦略・企画・マーケティング戦略・クリエイティブ開発を専門とす著者が、「勝つ広告のぜんぶ」について述べている本です。

広告に限らず、仕事全般に応用できる考え方や切り口を学べる本です。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

誰からも好かれている人。と、言ったり書いたりするが、そんな人はほんとうに存在するのだろうか。誰にも好かれる人というのは、主張を持たない人、日和見の人、個性の無い人、存在価値の低い人というように、良好な評価があまり持てない。そういう良好な評価を得られない人なら、最終結果として好かれるわけがないと思うのである。人は誰しも独占欲というのを持っているから、みんなに愛されようとする人より、私だけを見つめ、私だけを愛してくれる人の方が大切なのである。・・・したがって、『みんなに愛される企業』や『みんなに愛される商品』というのは幻想であるし、『みんなに好かれる広告表現』というものも無いのである。」(202~203頁)

みんなに好かれようとするから、あたりさわりのないサービスや表現になってしまうのです。

つまり、主張がぼやけてしまうのです。

こうなると、誰からも選ばれようとするあまり、誰からも選ばれないサービスになってしまうのです。

なぜなら、何の特徴もないため、あえて選ぶ理由がないからです。

だからこそ、あえて全員から好かれようとしなくていいのです。

「ある特定の人に好かれればいい!」くらいのわかりやすさがあったほうが、かえって特徴が出ていいと思います。

本の紹介384 人生を変えるフィットネス(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
人生を変えるフィットネス

著者は、フィットネスコンサルタントの方です。

筋トレのやり方が書かれているわけではありません。

日常生活の中にフィットネスを取り入れることの大切さ、継続することの重要性を説いています。

とてもわかりやすく、おすすめです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

流行に敏感なあなたは、とにかくみんなといっしょの、おしゃれなフィットネスをやりたいと、気持ちが焦るかもしれません。しかし、どんな運動にせよ、結果を出せる人は、単調なことの積み重ねを継続できる人だということを、決して忘れないでください。それは、運動だけでなく、仕事も人間関係も、その集大成である人生にも、共通することです。」(114頁)

その通りですね。

仕事も勉強も運動も、すべてに共通して言えることは、単調なことを積み重ねることがとても大切だということです。

まさに「基本が大事」だということです。

すべてに共通していますが、基本を徹底してやらずに、なんとなくそのまま年数が過ぎていくことだけは避けなければなりません。

オーバーヘッドキックができなくても、正確なトラップやパスができる選手のほうが価値が高いと思います。

仕事もサッカーも同じではないでしょうか。

本の紹介383 幸福実現のためのフランクリン・メソッド(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は、本の紹介です。
幸福実現のための フランクリン・メソッド

言わずと知れたベンジャミン・フランクリンさん(1706~90年)の本です。

数多くの金言が残されています。

多くの言葉の中から、自分への励ましや戒めとなる言葉と出会えると思います。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

怠惰は、さびと同じで、働くことより、消耗を早める。いつも使っているカギは常に光輝いている」(52頁)

人生を大切にしたいとおっしゃいましたか。それならば、時間を無駄遣いしてはいけません。なぜなら、人生は、時間でつくられているものだから」(52頁)

人生が時間でつくられているということをもっと意識するべきなのかもしれませんね。

いつまで生きていられるかなんてわかりませんが、仮に80歳まで生きられるとして、あと何日残されているのでしょうか。

決して無限ではありませんよね。

時間を無駄にせず、一生懸命、与えられた役割を果たそうと思います。

本の紹介382 戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は、本の紹介です。
戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! (中経出版)

セブンイレブン、マック、スタバ、ブルーボトル、ドトール、ネスレ。

各社で提供しているコーヒーに着目して、各社がどのようなビジネス戦略に基づいてビジネスを展開しているのかをわかりやすく解説しています。

とてもおもしろく、参考になる内容です。

おすすめです!

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

どうしてDVDのリモコンが、こんなに使いにくいものになってしまったのか。それは顧客がほしいという機能を全部実現したからだ・・・顧客に質問したら、『1.3倍速で再生したい』とか『30秒スキップしたい』といった要望が出てきた。それにまじめに対応し続けた結果、こんなボタンだらけのリモコンになってしまったわけだ。つまり、顧客に何がほしいかを聞いて、その通りにつくっても、顧客のためになるとは限らない。」(65~66頁)

とてもわかりやすい例ですね。

顧客が望んでいることをすべて取り入れた結果、ボタンだらけのリモコンになってしまったわけです。

皮肉にも、顧客の希望を取り入れれば取り入れるほどどんどん使いにくくなります。

もっとシンプルでわかりやすいサービスのほうがいいのに。

むしろ全員を満足させるようなサービスを追い求めてはいけないのではないか、という発想になりますね。

自社のサービス内容がごちゃごちゃしてきたら、一度、シンプルにし直すことを考えるといいですね。

「わかりやすさ」が人を惹きつけるのだと確信しています。

本の紹介381 絶対に会社を潰さない 社長の時間術(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばりましょう!

今日は、本の紹介です。
絶対に会社を潰さない 社長の時間術

小山社長の本です。

私の本棚には、小山社長の本がかなりの数、並んでいます。

会社経営に対する考え方について、いつも勉強させていただいております。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

人間は失敗からしか学べません。失敗することは貴重な体験です。失敗しなかった人は、傷つかないでラッキーなようだが、絶対に大成しません。それに何もかもうまくいくと本人が生意気になってしまう。自分は実力があると思って天狗になります。ところが要所要所で失敗をさせると、素直になる。謙虚になって、また学びます。そのためにも、失敗させることは不可欠なのです。新たなチャレンジは失うものもあります。しかしその代わり得るものも多い。多くの社長は失うことを恐れて、チャレンジをやめてしまう。・・・失うものに気をとられていると、得られるはずのものも得ることができません。」(102~103頁)

「失うものに気をとられていると得られるはずのものも得ることができない」

いい言葉ですね。

チャレンジングな人生を送るのか、そうでない人生を送るのか。

どちらが正しいというよりも、どちらが楽しいのか、ということだと思っています。

何かにチャレンジして成し遂げたときのあの達成感、一度でも経験したことがある人なら、チャレンジしない人生なんて選べないのではないでしょうか。

とはいえ、来る日も来る日も刺激のない単調な生活に慣れてしまうと、ほんの少しのリスクを冒すのも怖くなってしまうものです。

あえてチャレンジしなくても、それはそれで普通に生活できてしまう環境なら無理はありません。

チャレンジングな人生を送りたいと願うのなら、常に何かにチャレンジし、変化やリスク、失敗に対する耐性をつけておくことが大切です。

心の超回復を繰り返すことが成功への必要条件なのだと思います。

本の紹介380 お金と感情と意思決定の白熱教室 楽しい行動経済学(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
お金と感情と意思決定の白熱教室: 楽しい行動経済学

今日も行動経済学の本です。

著者は、デューク大学の教授です。

人間の不合理さをおもしろく紹介してくれています。

人間の行動パターンには、いろんな法則があることがよくわかります。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

人は、やりがいが大切なことはわかっているが、その重要性を過小評価する傾向がある」(184頁)

普通、報酬を増やせば人々のモチベーションは上がると考えがちだ。でも、モチベーションに影響を与える要素はほかにもたくさんある。やりがい、創造、挑戦、所有、アイデンティティ、プライドなど。」(194頁)

そのとおりですね。

誰しも、どうせやるなら、やりがいのある仕事をしたいと考えるのではないでしょうか。

自分の仕事にやりがいが持てるかどうかは、もちろんその仕事の内容にもよるとは思いますが、大きくはその人の考え方の習慣によるものだと考えています。

何に対しても批判的な人は、人がうらやむような仕事をしても、何かしらの不満を言うのでしょう。

こういう人は、幸せを感じにくい人です。

怒りっぽい人も同じです。

怒りっぽい人の周りでは、不快なことが多く起こっているのではなく、自分で勝手に不快に感じているだけなのです。

世の中に不快な出来事など存在せず、不快に感じる自分がいるだけです。

世の中にやりがいのない仕事など存在せず、やりがいを感じない自分がいるだけです。

幸せは探すものではなく、感じるものです。 そういうことなのだと信じています。

本の紹介379 9割の人間は行動経済学のカモである(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は、本の紹介です。
9割の人間は行動経済学のカモである ―非合理な心をつかみ、合理的に顧客を動かす

経済学と心理学の中間に位置するとされているこの行動経済学ですが、業界外の人でも楽しく読めます。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

『人は変化に反応する』というのが、プロスペクト理論の基本ではあるが、・・・プロスペクト理論の基本にあるように、人は価値を絶対値で測るのではなく、変化で測る。その変化を測る際の基準が『参照点』だ。この参照点は重要で、その価値の値によって、満足や評価などの結果が左右される。・・・その他には、『感応度逓減性』がある。これはトクも損も、その値が小さいうちは、小さな変化が大きな価値変化をもたらすというものだ。トクや損の値が大きくなるにつれ、変化への反応は鈍くなる」(69頁)

なんでもそうですが、このような文章を読んだときに、「なるほど~」で終わらせるのではなく、自分の仕事に応用することがとても大切です。

というより、応用しないままにひたすら読書をすることは単なる暇つぶしになってしまいます。

暇をつぶすほど暇ではない方が圧倒的多数だと思いますので、是非とも応用をしていきましょう。

この本でも書かれているとおり、人は、モノやサービスの価値を絶対評価するのではなく、相対評価をするものです。

そうだとすれば、何と比較してもらうのがいいのかを考えればいいのです。

自分の良さがわかってもらえるように比較対象を選定するわけですね。

自分の良さを顧客にアピールしたい場合には、この点を理解することが大切なのです。

本の紹介378 借金100億円からの脱出(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は、本の紹介です。
借金100億円からの脱出---地獄の危機を乗り越える逆転発想経営術

マネーの虎で有名な南原社長の本です。

取引先の経営破綻が原因で一度は多額の負債を抱えたものの、そこから復活した南原社長の経営術が書かれています。

仕事が本当に好きなんだろうな、ということが伝わってきます。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

リスクを取ることは恐怖を伴う。経営にリスクはつきものだ。だとしたらリスクにどう対処するか、リスクとどう戦うか。私たちはリスク・マネジメントを習得する必要がある。それには常に自分を追い込むことが、その助けになるのだ。リスクと対峙しなければ、リスクについて真剣に考えることなどできない。・・・リスクも取らず、恐れも感じず安穏と日々を過ごしていては、事業を大きくしていけないということだ。ピンチをチャンスに、などとつまらないことは言うまい。事業はやればやるほどリスクは増えていくが、それだけ楽しいことが待っているのだ。」(32頁)

日頃、仕事の中でリスクと対峙していないと、やはりリスクに対する感覚が鈍ってしまうことはよくわかります。

リスクに対する感覚は、人によりさまざまです。

それは、育ってきた環境や現在置かれている立場、仕事などが影響しているのではないでしょうか。

リスクや恐れを感じない生活をしていると、今の生活が永遠に続くように勘違いをしてしまうのです。

でも、そんなわけありません。 これだけ社会が変化しているのですから。 しかも凄まじいスピードで。

変化するには、リスクが伴います。

成長を続けるためには、人も会社も、変化を恐れてはいけないと思います。

ナイキではありませんが、「リスク上等」という強い気持ちが必要なのです。