Category Archives: 本の紹介

本の紹介69 ジョブズの哲学(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。
ジョブズの哲学 ~カリスマが最後に残した40の教え~ (だいわ文庫)
ジョブズの哲学 ~カリスマが最後に残した40の教え~ (だいわ文庫)

ジョブズさんが亡くなってから、書店には、多くの「ジョブズ本」が並ぶようになりました。

読んでいると、正直、ジョブズさんの部下は大変だっただろうなーと思ってしまいます(笑)

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

自分がまもなく死ぬかもしれないと考えることは、人生で大きな選択を行うときにとてもよく役に立ちました。死を目の前にすれば、まわりからの期待やプライド、挫折や失敗への恐れなど消し飛んでしまうからです。そして本当に大切なことだけが残ります。死を思えば、何かを失うのではと考える罠にはまらずに済みます。自分の心に従わない理由などありません。」(159~160頁)

これは、膵臓癌の手術をしたジョブズさんが、2005年、スタンフォード大学で学生に向けて行ったスピーチで話した内容だそうです。

死を目の前にしていない人が、同じように考えるのは、簡単なことではありません。

私自身、ジョブズさんと同じ心境でものごとを判断することは、今のところ、できないだろうな~と思います。

とはいえ、死を目の前にしなくても、まわりからの期待やプライド、挫折や失敗への恐れに振り回されず、人生の選択をすることはできると思います。

特に、現状維持を善としない習慣が身についている者にとっては、何かに挑戦していること=生きること、という考えを持っています。

「挫折や失敗はつきもの」くらいにしか思っていません。

あえて「習慣」という言葉を使いましたが、決して「性格」ではないと信じています。

習慣化されて、いつの間にか性格のように、無意識にそのように考えるようになっているだけだと思います。

私の事務所も、今年中に、もう1度、少し大きな挑戦をしたいと思い、現在、計画中です。

本の紹介68 あたりまえのアダムス(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
あたりまえのアダムス
あたりまえのアダムス

10年前の本です。

久しぶりに読んでみました。

懐かしいです。

物語風で、15分もあれば読めてしまいます。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

相手が自分の考えを受け入れてくれないとき、私たちはすぐにしびれを切らしてしまいがちです。・・・私たちは、ときには何日も、何週間も、あるいは何か月も費やしてあるアイデアにたどりつくので、そのアイデアの長所も短所も知りつくしています。だから、相手もそのアイデアをすぐに受け入れてくれると期待します。しかし、そんなことはまずありません。彼らには頭と心でそれを受け入れるまでに、つまり精神的に『消化』するまでに、時間が必要です。」(72~73頁)

少しずれますが、何か新しいことをやろうとするとき、第三者に相談する場合があります。

でも、どうしてもやりたい場合には、相談なんてしないでどんどんやったほうがいいのではないかと思います。

相談した相手が「そんなのうまくいかないよ。危ないからやめときな。」と言ったら、やめるのでしょうか。

第三者に止められてやめるような意気込みなら、やめておいた方がいいんでしょうね。

もしどうしても第三者に相談したいのであれば、相談内容を変えるべきです。

「こういうことをやろうと決めたのですが、何か気を付けた方がいいことはありますか。」のような相談内容がいいのではないでしょうか。

新しいことをやろうとする場合、相談された側も「おもしろいけど、実際は難しいんじゃないの」と思ってしまうことがあります。

楽天やZOZOTOWNなんか、その典型です。

やりたいことがあるなら、どんどんやればいいんですよ。

本の紹介67 ビジネスで一番、大切なこと(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。
ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業
ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業

ハーバード・ビジネススクール教授の本です。

この本も、おすすめの1冊です。

「はじめに」で、著者は、

たいして違いのない大量の選択肢や、戸惑うほど多くの機能にうんざりしている。ところが店に足を踏み入れれば、企業がいまだにこのことを理解していないのは一目瞭然だ。」(4頁)

と、消費者無視の過剰な差別化競争に警鐘を鳴らしています。

全体を通して非常に興味深い内容でした。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

今日のビジネスにかかわりを持つ誰もが、何が『違い』になり得るかを忘れている。差別化についての考え方は、どこかが間違っている。『差別化』というコンセプトを口では賞賛しながらも、実際には違いではなく、類似性ばかりが目立つブランドを生み出し続けているのだから。・・・『わが社のブランドは他社とは違います』と伝えてみても、企業も顧客もそうではないとわかっている。誰もが同じ流れの中を漂っている。」(159頁~160頁)

消費者と同じ目で見ることが重要なのだ。消費者の目にはぼんやりとカテゴリー全体が見えるだけで、個々のブランドは映っていない。この不鮮明さから抜け出すこと。それが『違っている』ということなのだ。」(161頁)

なるほど。

企業の目が競合他社に向いていると、「差別化」がおかしな方向に行ってしまいます。

消費者にとっては、「そんな差別化、どうだっていいよ」と思ってしまうのです。

「差別化」という言葉だけが独り歩きし、消費者、顧客の目線はいずこへ・・・という状況です。

「消費者と同じ目で見ること」が難しいのですけどね。

「差別化」という言葉と同様に、「消費者と同じ目で見る」という言葉がモットーとなってはいるものの、実際に、消費者と同じ目で商品やサービスを考えることは、とても難しいのです。

業界に入り込めば入り込むほど、一般消費者や顧客の心がわからなくなってくるのです。

「消費者と同じ目で見る」ってどういうことなんだろう?

この疑問に対する答えとなるヒントも、いろいろな本に載っています。

少しのヒントとたくさんの試行錯誤が、この壁を突破するカギになるのだと思っています。

本の紹介66 ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 

さて、今日は、本の紹介です。
ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)

これまで読もう読もうと思いつつ、読んでこなかった本です。

今から8年前に出版された本ですが、今読んでも、何の違和感もありません。

ポイントだけ簡単に知りたい方は、こちらをおすすめします。
ポケット図解 チャン・キムとモボルニュの「ブルー・オーシャン戦略」がわかる本―競争のない未開拓市場を創る! (Shuwasystem Business Guide Book)
ポケット図解 チャン・キムとモボルニュの「ブルー・オーシャン戦略」がわかる本―競争のない未開拓市場を創る! (Shuwasystem Business Guide Book)

こちらも読んでみましたが、よくまとまっています。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

レッド・オーシャンから抜け出すためには、市場の境界を従来どおりにとらえていたのではいけない。市場の内側だけに目を奪われるのではなく、いくつもの市場を体系的に俯瞰して、ブルー・オーシャンを創造しなくてはならない。代替業界に目を向け、さまざまな戦略グループ、買い手グループ、補完製品や補完サービスを視野に入れ、機能志向から感性志向へ、感性志向から機能思考へと発想を切り替え、現在だけでなく将来にも思いを馳せるのである。すると、市場の現実を新たな視点でとらえ、ブルー・オーシャンを開拓するための貴重な知恵が浮かぶだろう。」(74頁)

いろいろなマーケティング本を読んでいるせいか、最近、あまり新鮮さを感じなくなっています(笑)

総論としては、だいたい同じようなことをいろいろな言い回しで書かれています。

そろそろ卒業しようかな、と思います。

発想自体がとてもおもしろく、いい気分転換になるので、ついついマーケティング本を読んでしまいます。

もう趣味の世界ですね。

新規プロジェクトに是非とも活かしたいと思います。

本の紹介65 「自分ごと」だと人は動く(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
「自分ごと」だと人は動く
「自分ごと」だと人は動く

この本は、とても示唆に富んでいます。

サブタイトルは、「情報がスルーされる時代のマーケティング」です。

情報が溢れている社会で、コミュニケーションを成功させるカギは「自分ごと」なのだそうです。

言わんとしていることは、わかります。

さて、この本を「自分ごと」として捉え、どうやって具体化していこうかと考えてしまいます。

この本には、「自分ごと」に実現方法や成功例が掲っていますので、とても参考になります。

この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

情報溢れる世の中では、『ちゃんとした候補者のちゃんとした情報』はスルーされがち。生活者は普通の、言い換えればどこか既観感のある情報に目をやる暇を持ち合わせていないのです。少々厳しめの言い方をすれば、普通の情報は価値が低いのです。」(137頁)

キッカケこそが非常に大切。少々乱暴ですけど、伝えたいことをきれいにまとめよう、なんて考えてはいけません。完全ではない、突っ込みどころが目立つ情報の方がいいのです。」(137頁)

確かにそうですよね。

町中には広告がいたるところにあります。

当然、目には入っていますが、自分に関係がない広告は、ほんの少し見て、スルーしています。

本や雑誌も同じです。

1頁目から最後のページまで一字一句熟読することはまれです。

自分が興味を持つテーマは熟読しますが、そのほかは、流し読みです。

このことは、企業が、商品やサービスの差別化を図る際、顧客がたいして関心のないところで差別化を図っても、「自分ごと」として捉えないため、結局、スルーされてしまいます。

非常に示唆に富んでいますね。

また、このことは、マーケティングの分野に限らず、他のことでも同じことが言えますね。

例えば、セミナーを行う際、いかに受講者に「自分ごと」として捉えてもらえるか、が非常に重要になってきます。

「なんか重要、重要って言っているけど、うちの会社では関係ないな」と思った時点で、講師がいくら熱弁を振るっても、完全にスルーされてしまいます。

「他人ごと」ではなく、「自分ごと」であることをいかに認識してもらえるか、これからじっくり考えていこうと思います。

本の紹介64 プランB 破壊的イノベーションの戦略(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 

さて、今日は、本の紹介です。
プランB 破壊的イノベーションの戦略
プランB 破壊的イノベーションの戦略

「プランB」・・・? 題名だけ見てもなんのことだかわかりません。

帯にはこのように書いてあります。

アマゾンも最初の9年は大赤字! グーグルも売上げはゼロ!! 最強ビジネスは全てプランAの失敗から始まった

文脈から、なんとなく言いたいことがわかりますね。

当初予定していたのが「プランA」。

プランAがうまくいかなくて、修正を加えたのが「プランB」。

といった意味ですかね。

いろいろな例が出てきますが、いずれも素直に「へえ~」と感心します。

現在の大成功は、最初から予定していたものとは少し違うんだね、という感じです。

心構えの点で勉強になります。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

アマゾンがフォーチュン500にのしあがったのは、実はイノベーションよりも試行錯誤のおかげがはるかに大きい。アマゾンこそはまさに、最先端のインターネット企業が-意外にも-ゆっくりと成功することもあるのだ、ということを示している。その秘訣は、無数の小さな歩みを押し進めることだ-そして踏みはずしたときには素早く学ぶことだ。」(325~326頁)

プランB、とはいうものの、本書に出てくるほとんどの事例は、まったくちがう分野に進出したり当初とは業態をガラリと変えたり、といった性質のものではない。当初の路線に磨きをかけたり、マイナーチェンジをしたり、というものがほとんどだ。」(373頁)

イノベーションを否定するものではありませんが、当初の路線に、何度もマイナーチェンジを繰り返すことがとても大事なようです。

もう1つ。

9年くらいうまくいかなくても、投げ出さないことが大切なようですね(笑)

私自身、「少しずつ進化させていく」という気持ちを持っています。

私の事務所のコンセプトである「新しい弁護士のかたち」を実現するために、毎日、少しずつ事務所のサービスを向上させています。

事務所のホームページを少しずつ更新しているのも、その一貫です。

今も、水面下で複数のプロジェクトが、少しずつ動いています。

当然のことながら、現在進行中の事件の処理が最重要ですから、新しいプロジェクトを進めるのには、時間がかかりますね。

本の紹介63 ぶれない経営(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は、本の紹介です。
ぶれない経営―ブランドを育てた8人のトップが語る
ぶれない経営―ブランドを育てた8人のトップが語る

博報堂ブランドコンサルティング社長の本です。

ジャパネットたかたの高田社長、星野リゾートの星野社長など8人の経営者の体験談や考えが書かれています。

こういう本を読むときには、いかに自分の業界に引きつけられるか、が大切です。

イマジネーションが鍵となります。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

2009年、うちの病院は債務超過が消える予定です。そうなったら医療のクオリティを上げるための投資を新たにしていきます。医療機関の社会貢献とは、何よりこの地域の人たちに貢献することです。そして職員にもフィードバックすることによって社会に貢献していきます。
でも得た利益は次の夢を実現するために投資するので、たぶんいつまで経っても私たち兄弟はお金に縁がないと思います(笑)。でも、儲けることに価値を持ってしまったら、もう病院なんてやめたほうがいいんじゃないかな。能動的にチャレンジしているからこの仕事に取り組めるのです。私たちはそう思っています。
」(120頁)

これは、亀田総合病院院長亀田信介医師の言葉です。

亀田総合病院のHPを見てみましたが、すばらしいHPですね。

仕事に対する情熱を感じます。

異業種のHPを見ると、大変勉強になります。

亀田先生が「得た利益は次の夢を実現するために投資する」という考え方にとても共感します。

自分の収入を増やす目的で仕事をしていると、このような発想は出てきません。

仕事が好きな人はみんなこういう考えを持っているのではないでしょうか。

少しでもいいサービスを顧客に提供したいと考えるからこそ、会社や従業員に投資するわけです。

私自身、亀田先生が仰るとおり、この気持ちがなくなってきたら、もう弁護士なんてやめたほうがいいんじゃないかな、と思います。

少しでも自分の事務所をよくしたい、顧客に対して、今まで以上によいサービスを提供したいという気持ちがなくなったら、引退しますよ。

本の紹介62 コトラーのマーケティング思考法(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 

さて、今日は本の紹介です。
コトラーのマーケティング思考法
コトラーのマーケティング思考法

大好きなコトラーさんの本です。 非常にいい本です。

題名のとおり、マーケティングの思考方法について、説明してくれています。

僕みたいな素人が読んでも、わかりやすいです。 

以前、「コトラーのマーケティング・コンセプト」を紹介しました。

今回の本のキーワードは、「ラテラル・マーケティング」「ラテラル・シンキング」です。

ラテラルとは、「水平の」という意味です。 反対語が「バーティカル」(垂直の)ですね。

「ラテラル・マーケティング」は、「ブルー・オーシャン戦略」と同じようなものだと思います。

市場をひたすら垂直方向に細分化していくだけではなく、これまで存在しなかった新しいカテゴリーやマーケットを創出するということです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

ラテラル・マーケティングの基本はギャップを生み出すことである。ギャップがなければ、ラテラル・マーケティングは不可能だ。水平移動を実施したにもかかわらずギャップが生じないとすれば、ラテラル・マーケティングではなくバーティカル・マーケティングを実践している可能性が高い。
ギャップとは、2つの要素間に飛躍があるときに生じるものである。したがって、ギャップを生み出す方法はただ1つ、一時的に論理的思考をやめることだ。
」(125頁)

・・・これらの技法を用いることで、意識的に論理的思考を排除することができる。
●代用する
●逆転する
●結合する
●強調する
●除去する
●並べ替える
」(125~126頁)

これは、ラテラル・マーケティングの思考法そのものです。

どんな本を読んでもそうですが、ここまでは、いいんです。

大切なのはここから。

いかに自分のこととして、具体的に考えることができるか、です。

実践できるのは、1%くらいの方だと思います。

弁護士業界で、ドラッカーさんやコトラーさんが言っていることを具体化すると、例えばこうなりますよ、という本を書いたら、売れるかな?

時間があれば、書いてみたいです。 今、やったら、自殺行為ですので、やめときます。

本の紹介61 「応援したくなる企業」の時代(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
「応援したくなる企業」の時代 マーケティングが通じなくなった生活者とどうつき合うか (アスキー新書)
「応援したくなる企業」の時代 マーケティングが通じなくなった生活者とどうつき合うか (アスキー新書)

半年程前に出版された本です。

この本のおもしろいところは、各章のテーマがすべて「常識」の裏を行くところです。

例えば、

第1章 「ターゲットにモノを売る」というまちがい

第7章 「仕事にプライベートを持ち込むな」という非常識

など。

つかみはOKですね。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・いままで当たり前と思っていた事柄でも、あらためて本当に当たり前なのかと問いなおしてみるとかならずしもそうとはいえないことがわかる。そんなものがビジネスの世界にはいたるところに存在しているのだ。・・・従来の延長線上を探るだけでは、企業が立ち行かなくなる時代に突入している。そこで新しい道を見つけるには、こうした前提を疑うことこそが第一歩となるのだ。」(226頁)

「そもそもどうして?」という疑問を持つことから、今日では合理性を失っている前提を見つけることができるのだといいます。

これも言うのは簡単だけど実際に実践するのは結構難しいですね。

「そもそも」という点は、無意識の大前提となっていることが多く、気づくことこそが大変なのです。

この発想は、単に、既存のサービスを組み合わせるというものとは異なり、前提を覆すものです。

一種の破壊的イノベーションです。 業界の常識ががらりと変わってしまう可能性があります。

日々のちょっとした疑問をメモしておき、ふとした瞬間にひらめきにつなげることをやっていくしかないと思います。

本の紹介60 結果を出せるリーダーのイノベーション思考法(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
ポール・スローンの結果を出せるリーダーのイノベーション思考法
ポール・スローンの結果を出せるリーダーのイノベーション思考法

この本は、題名通り、イノベーションをする場合、どのような点に着目したらよいのか、考え方のヒントが書かれています。

既存のサービスに手を加える場合、どのような点に着目したらよいかが書かれています。
さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

イノベーションは、子どもの戦争ごっこに似ている。当たりをつけて弾を撃ち込み、当たっていたかなと見に行く。失敗していれば、また別のところへ撃ってみる。何発か撃つうちに一発が命中し、何をしとめたのかと見に行ってみると、思いのほか大きな獲物だったことがわかる。
イノベーションを実現できるかどうかは、失敗をどう受けとめるかで決まる。失敗を恐れていれば、イノベーションの実現もままならない。リスクや失敗をマネジメントすることにある種の楽しみを見出せれば、新しいものを市場に出すことも楽しみになる。市場に出すことで、何が機能し、何が機能しないのかが如実にわかる。イノベーティブなリーダーは、飽くなき好奇心の持ち主だ。・・・そういうリーダーは、可能なかぎり迅速にイノベーションを実行に移し、見込みのないプロジェクトは即座に切り捨てる。勝ち目のあるイノベーションに傾注する。彼らは、成功に至る一歩一歩をまさに『実行する』のだ。
」(193~194頁)

「失敗を恐れていれば、イノベーションの実現もままならない」。 そのとおりです。

何か新しいことをやろうとする場合、当然のことながら、費用がかかります。

もし失敗したら、お金が無駄になってしまう・・・恥ずかしい・・・などという気持ちがあまりにも強いとなかなか新しいことにチャレンジできません。

たいていのことは、やってみなければわかりません。

効果があまり出ないかもしれませんが、効果が出なければ修正するか、やめればいいだけです。

効果が上がらないパターンが1つわかっただけでも1つの成果です。

イノベーションをし続けている経営者は、現状維持では不安を感じます。

仮に現状維持でも経営が十分に成り立っているとしても、です。

イノベーションを実施し続けること自体が、自分の存在意義、生きている意味とすら感じます。

若手経営者のみなさんと日々、話をしていると、勢いの方は、みんなイノベーティブな発想にあふれています。

お互い刺激し合える関係でいたいと思います。