本の紹介494 思考停止ワード44(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間お疲れ様でした。

今日は本の紹介です。
ビジネスを蝕む 思考停止ワード44 (アスキー新書)

博報堂ブランドデザインの本です。

帯には、「人から、企業から、チカラを奪うコトバたち。」と書かれています。

興味をそそられますね。

44のチカラを奪うコトバが厳選されています。

チカラを奪うとはどういう意味なのか、是非、本を読んでみて下さい。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

商品やサービスに『他との明確なちがい』があることはたしかに大切だが、より重要なのは、そのちがいの『目的』である。いったい、なんのための差別化なのか。そこをきちんと意識しなければ、たとえスペックの世界での競争から抜け出せたとしても、まだ別のところで堂々めぐりをつづけることになりかねない。注目すべきは、そのちがいが『社会や顧客にとってどういう意味があるのか』だ。」(67頁)

・・・そこを見落としたままちがいを出そうとすれば、結局、『差別化のための差別化』の堂々めぐりにまた陥ってしまうからである。」(69頁)

よくわかります。

差別化することに没頭してしまうと、「差別化のための差別化」に陥りがちですよね。

差別化することが目的になってしまっていて、もはや何のための差別化か訳がわからなくなっているパターンです。

差別化することはあくまでも手段であり、目的は顧客に選んでもらうことです。

顧客が選ぶ上で意味をなさない差別化は何の意味もありません。

常に目的を意識しつつ、手段として差別化を図るということを忘れないことですね。