Daily Archives: 2012年3月15日

本の紹介61 「応援したくなる企業」の時代(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

さて、今日は本の紹介です。
「応援したくなる企業」の時代 マーケティングが通じなくなった生活者とどうつき合うか (アスキー新書)
「応援したくなる企業」の時代 マーケティングが通じなくなった生活者とどうつき合うか (アスキー新書)

半年程前に出版された本です。

この本のおもしろいところは、各章のテーマがすべて「常識」の裏を行くところです。

例えば、

第1章 「ターゲットにモノを売る」というまちがい

第7章 「仕事にプライベートを持ち込むな」という非常識

など。

つかみはOKですね。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

・・・いままで当たり前と思っていた事柄でも、あらためて本当に当たり前なのかと問いなおしてみるとかならずしもそうとはいえないことがわかる。そんなものがビジネスの世界にはいたるところに存在しているのだ。・・・従来の延長線上を探るだけでは、企業が立ち行かなくなる時代に突入している。そこで新しい道を見つけるには、こうした前提を疑うことこそが第一歩となるのだ。」(226頁)

「そもそもどうして?」という疑問を持つことから、今日では合理性を失っている前提を見つけることができるのだといいます。

これも言うのは簡単だけど実際に実践するのは結構難しいですね。

「そもそも」という点は、無意識の大前提となっていることが多く、気づくことこそが大変なのです。

この発想は、単に、既存のサービスを組み合わせるというものとは異なり、前提を覆すものです。

一種の破壊的イノベーションです。 業界の常識ががらりと変わってしまう可能性があります。

日々のちょっとした疑問をメモしておき、ふとした瞬間にひらめきにつなげることをやっていくしかないと思います。