Daily Archives: 2015年3月2日

本の紹介406 言葉の技術(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。 今週も一週間がんばりましょう。

今日は本の紹介です。
思いつくものではない。考えるものである。言葉の技術

著者は、電通クリエーティブ・ディレクター・コピーライターの方です。

正確な本のタイトルは、「思いつくものではない。考えるものである。言葉の技術」です。

また、本の最後にはこう書かれています。

考えよう。素晴らしい言葉がパッとひらめくほど、僕らは天才ではない。

この2つのフレーズがすべてを物語っています。

本の中で著者は、「言葉」を考える技術について教えてくれています。

とても勉強になります。 おすすめです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

自分の第一印象をあわてて言葉にするのではなく、その第一印象を大事な手掛かりとして、一歩一歩丁寧に思考を深めてゆくのです。なぜ自分はそう思ったのか。なぜ自分はそう感じたのか。そこにはきっと理由があるはずです。なぜ?なぜ?と自分に意地悪になって、それぞれの扉を開けながら、その理由に向かって思考を深めてゆくのです。面倒ですけどね。大変ですけどね。でも、僕らフツーの人間が強い言葉・伝わる言葉をつくるためには、この方法しかないんじゃないかな、と思います。」(113頁)

心の中にもやもやしてあった感覚を、的確に言葉として表現することはとても難しいことです。

キャッチコピーを見ると、「あ、やられた!」と思うことがよくあります。

そういうときは、とても悔しい気持ちになります。

心に突き刺さる「伝わる」言葉は、瞬間的に思いつくものではなく(そういうときもあるのかもしれませんが)、時間をかけて練ることが、きっと必要なのでしょうね。

言葉の神様が降りてくるのをただ待ち続けるのではなく、伝わる言葉を考え抜く技術が求められているのだと思います。