本の紹介564 人を動かす人になれ!(企業法務・顧問弁護士@静岡)

おはようございます。

今日は本の紹介です。
「人を動かす人」になれ!―すぐやる、必ずやる、出来るまでやる

日本電産永守社長の本です。

20年程前に出版された本ですが、経営に対する厳しさは今も昔も変わりません。

経営者のみなさん、経営者を目指すみなさんは必読の一冊です。

おすすめです。

さて、この本で「いいね!」と思ったのはこちら。

わが社も例外ではないが、どこの会社にも『給料が安い』と不満をいう社員がいる。だが、自分の手取りの給料の五倍の利益(売上ではない)をあげている社員以外、こんなことをいう資格はないのである。・・・会社は給料の約二倍の人件費を負担している。具体的には、健康保険や厚生年金などの法定福利費、所得税や住民税、退職金のほか、毎月の交通費、いろんな補助も行っている。つまり、賞与は別にしても、給料の五倍ぐらい働いても、収支はトントンだということだ。だから、給料の五倍以上の利益をあげている社員なら『給料が安い』という資格はあるが、それ以外であれば給料泥棒だ。」(160~161頁)

このご時世、ここまで正直に意見を言える経営者はあまりいないと思います。

会社を経営したことがある人なら、みな、容易に理解できることですが、給与所得者の立場でこのことを理解するのは、実際のところ、容易ではありません。

給与を支払う側になってはじめてわかることも少なくありません。

自分が受け取る給料の何倍、会社が負担しているのか、目に見えない負担まで考えられる従業員はそれほど多くありません。

経営者は従業員のことに思いを馳せ、従業員は経営者のことに思いを馳せる、そんな職場でありたいですね。